文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

ここから本文です。

スミレ(4月)

スミレ写真は、濃い紫色でくっきりとした印象の「スミレ」という名前のスミレです。花の中をよく見ると、側弁(側方の花びら)の基部に白い毛がもじゃもじゃしているのが見られます(右写真)。葉の形はへら形で、葉柄には翼があります。

スミレ類には地上茎があるものとないものがあり、見分ける際の重要なポイントです。エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシン、スミレは地上茎がなく、葉柄や花柄は地際から直接伸びています。タチツボスミレやニオイタチツボスミレには地上茎があり、茎が枝分かれしたところから、葉柄や花柄が伸びています。

多摩森林科学園からは5種のヒョウモンチョウ類が記録されていますが、スミレ類はこれらのチョウの食草や、各種の昆虫の吸蜜源としても重要な役割を果たしています。(よ)