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第3樹木園でミヤマナルコユリが咲いています(左写真)。ホウチャクソウに似た感じの花ですが、よく見るといろいろ違っています。
ホウチャクソウでは花びらが6枚に分かれていますが、このミヤマナルコユリでは先端が少し分かれているだけで、それより根元側は分かれておらず筒状になっています。また、ホウチャクソウでは枝から伸びた花柄が枝分かれせずに1個の花を付けていますが、ミヤマナルコユリでは花柄が途中から分岐してその先に複数の花が付いています(右写真)。
両者とも以前は同じユリ科の中に分類されていましたが、分子系統学に基づく新しいAPG分類体系では、独立して別の科になりました。ミヤマナルコユリはキジカクシ科で、オオバギボウシ、ヤブラン、ジャノヒゲなどが同じ科に属します。ホウチャクソウはイヌサフラン科で、チゴユリが同じ科です。(よ)Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.