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軽ハイキング3時間コース初沢山と金比羅山

おすすめコース(関東山地が始まるところ)

京王線高尾山口駅→0:15四辻→0:50金比羅山頂(256m)→0:15金比羅山登山口→0:10高尾天神→0:15初沢山頂(294m)→0:15高尾天神→0:10初沢踏切→0:15多摩森林科学園見学地図(PDF:172KB)

 

高尾駅のすぐ南側、金色に輝く「みころも霊堂」の右手にある山が初沢山で、さらに右にある山頂部分がややなだらかに見える山が金比羅山です。これらの山には高尾駅から登るのが一般的ですが、今回は京王線高尾山口駅からのルートを紹介します。高尾山口駅前の広場から甲州街道に出て右折し、ひとつ西側(相模湖側)にある「高尾山入口」の信号を南側に渡ります。斜めに入る緩やかな坂を登るとすぐに道標があり、ここから"四辻"分岐に登るルートは細いですが良く踏まれた道です。多くの登山者は四辻から尾根沿いを南に向かい、草戸山、中沢山、大洞山などを経て大垂水峠に至る"南高尾丘陵"の縦走を目指します(峰の薬師まで約2時間半、大垂水峠まで約5時間)。ここでは四辻から北の高尾駅方向に向かいます。北に向かう道は二つに分かれていますが、左側の屋根に上がる階段道を進んで下さい。ひと登りするとすぐに右手の展望が開け、八王子市や町田市の市街地と、その向こうには都心のビル群(もちろんスカイツリー)ものぞむこともできます。コナラの多い山道を30分ほど歩くと、いったん団地のすぐ裏手に出ますが、団地内には下りずに民家裏の林内の細い道を進みます。団地の上から北東方向には、フェンス越しに多摩森林科学園が見えます。秋には第1樹木園のイチョウの黄葉が目印になります。また東側には、これから向かう初沢山の端から、みころも霊堂のてっぺん部分が顔をのぞかせています。宅地の裏手のコンクリートの壁沿いを回り込むように細い道をぬけて、暗い林の中を進み、少しだけ登り、いったん下ると目の前に鳥居が現れます。振り返ると、今しがた通ってきた尾根の向こうから高尾山がこちらを見下ろしています。鳥居をくぐり、石段を一気に上れば金比羅山の山頂です。眺望はあまりききませんが、立派な社があるのでお参りしていきましょう。

 

多摩森林科学園付近から見たみころも霊堂(左)、初沢山(中央)、金比羅山(右)

高尾山入口から入ったところに建つ道標

四辻に建つ道標

 

四辻と金比羅山の間の屋根からの眺望

四辻付近の屋根から見た都心のビル群とスカイツリー

団地の上の屋根から多摩森林科学園(左手)方面をのぞむ

金比羅山頂に建つ浅川金比羅宮

 

 

 

山頂の反対側は土を削って材木で留めた階段で、それを下ると、尾根を直進するルート(A)と右に下るルート(B)が分かれます。Aを直進すると初沢踏切の約200メートル南側の児童公園のわきの登山口に出ますが、ここまでの道はかなり滑りやすく、道路に出る直前が特に急な崖道なので細心の注意が必要です。ロープが張られているのでつかまりながら下りましょう。階段が続く右のルートBをとり、いったん小さな尾根を横切って下ると、児童公園わきの登山口からさらに150メートルほど南側の住宅の間に出ます。初冬の12月頃には落ち葉が降り積もって登山道を埋めてしまうため、よく確かめないと道がわかりにくいことがあります。児童公園わきの登山口に下りた場合には右(川の上流方向)へ、住宅の間の登山口に下りた場合には左(川の下流方向へ)へ進むと浅川中学校の横に至ります。初沢山に行かない場合は、いずれのルートで下りた場合でも、左に向かい道なりに進めば、高尾駅の西側の初沢踏切に至りますので、踏切を渡って甲州街道に出て、多摩森林科学園を目指しましょう。初沢山へは、浅川中学校の前(北側)の道を通り、みころも霊堂の手前の右手にある高尾天神社の階段を上っていくルートが一般的です。高尾駅南口からならば、浅川小学校の東側を抜けて行くのが良いでしょう。社に向かって右側から、落葉樹と常緑樹を交えた林の中の山道をたどれば、山頂までは15分ほど。山頂の手前が滑り易いので、十分に注意して下さい。「初沢城跡」の標柱が建つ山頂には、ベンチやテーブルがあるので休憩しましょう。風当たりがあまり強くないので、日向ぼっこをしながら惰眠をむさぼるのもまた一興です。南側に丹沢山地の展望が開け、天気の良い日には左手に霊峰・大山、中ほどには蛭ヶ岳などの主峰群が、そして右手には大室山の姿が良く見えます。チョウを始めとした昆虫が多く、時折、上空を猛禽類が旋回しています。登ってきた道を戻っても良いですが、尾根沿いの道を東へとり、配水所を経由して、みころも霊堂の後ろ側をまわって下山することもできます。配水所付近からは木々の間から富士山が部分的に見えますが、団地内に下りてしまうと、また登り直すか、初沢山を巻いて高尾駅側に戻らなければなりません。初沢山から下りたら、初沢踏切を渡って甲州街道に出て、多摩森林科学園を目指します。真夏は暑くてお勧めできませんが、秋から初夏ならばいつでも軽快な山歩きが楽しめます。金比羅山と初沢山の下には、旧陸軍がつくった巨大倉庫"浅川地下壕"が姿を隠していることは、地元の人以外にはあまり知られていないかもしれません。

 

初沢踏切近く(踏切の約200m南の児童公園わき)の金比羅山登山口

住宅の間の金比羅山登山口(踏切の約350m南)

初沢山頂でなわばりを見張るヒオドシチョウ

初沢山頂から大山をのぞむ

初沢山の南側中腹から見た富士山

     

 

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