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カンボジアをはじめとするインドシナ半島のメコン川流域の森林について、最新の研究成果を盛り込んだ貴重な本が出版されました。森林総合研究所をはじめとする森林水文、森林管理、森林生態、森林立地環境など多くの研究者によるものです。特に、森林に関するデータの空白地帯であるカンボジアでの調査結果は、今後の研究にも指針を与えるものとして注目されます。
森林総合研究所では、2005年12月カンボジアのプノンペンにおいて、カンボジア森林局と協力して「メコン川などの大陸河川流域を対象とする森林環境に関する国際研究集会」を開催しました。これは、国際森林研究機関連合(IUFRO)の公式な研究集会であり、10ヶ国を超える研究者が参加し、最新の研究発表と活発な討議がなされました。この時の研究発表成果を論文としてまとめたものが本書です。
最新の観測システムによる森林の調査、観測結果や、今まで十分なデータの無かった森林植生や森林土壌など現地での調査、測定データとともに、リモートセンシング・データによる解析などがふんだんに盛り込まれています。 メコン流域の森林に関しての研究はもとより、森林管理計画の策定や森林行政を行う上でも貴重なデータを提供するものといえます。
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