Symbiotic Endophytes (共生内生菌), (Series title) Soil Biology,Vol.37
- 編者:Ricard Aroca
- 発行社:Springer
- 定価:189$
- 発行年:2013年
- ISBN:978-3-642-39316-7
- 【内容の説明】
土壌微生物の中には、最適な条件やストレスの多い条件下で、植物の成長の改善に役立つものもあります。これらの有益な微生物の中には植物組織の内部に住むものがあり、内生菌と呼ばれています。これら内生菌のほとんどが広い意味での共生関係(2つの生物間の相利関係)を示すと考えられています。この本では、根粒菌、根圏微生物、菌根菌など全ての植物内生菌に関する最新の知見を紹介しています。根粒菌や菌根菌について、共生関係を持つ前の微生物群集や共生関係の形成に関して書かれた章、共生関係や、根粒菌の窒素固定、菌根菌による養分吸収などに影響を及ぼす生物的・非生物的要因に関して書かれた章、さらに、共生内生菌の多様な機能に関する章があります。
Chapter6:Abiotic factors influencing nitrogen-fixing actinorhizal symbioses. (窒素固定を行うフランキア菌根性共生に影響を及ぼす非生物的要因) .
- 編著者:Hiroyuki Tobita(飛田 博順),Ken-ichi Kucho(九町 健一),Takashi Yamanaka(山中 高史)
- 【内容の説明】
放線菌のフランキアは、8科25属に渡る200種以上の被子植物と共生し根粒を形成します。宿主の植物は1属を除いて全て樹木であり、これらの樹木は、根に形成した根粒で窒素固定を行うことができます。土壌中のフランキア個体群の生態や、宿主への感染過程と根粒形成、さらには、フランキアと植物の共生による窒素固定能力などの生理生態的特性に対して、多くの生育環境要因が影響を及ぼします。執筆を担当した章では、放線菌フランキアと共生し大気中の窒素を固定する植物の生育環境条件に対する応答に関して、最新の知見を紹介しています。
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