原発事故と福島の農業

- 編著:根本圭介
- 発行:東京大学出版会
- 定価:3200円+税
- 発行年:2017年
- ISBN:978-4-13-063367-3
- 内容
2011年3月、農業王国「福島」を襲った原発事故。森林や農地に降下した放射性物質は多大な被害をもたらした。現場では何が起こったのか?現在の被害状況は?そして今後の課題とは?現地で研究を続けている執筆者が、稲作・果樹・林業・畜産・土壌のいまを語る。(出版会HPより)
震災の記憶が急速に風化しつつあることを憂えて、初期の復興支援の研究に焦点を当てて人々の記憶に残すことを企図した一般向けの書籍である。第3章林業では、森林組合の協力を得て行われてきた、きのこ原木林の研究などを通して、森林の放射能汚染と林業や里山への影響の実態、復興に向けた林業現場の苦悩を伝えている。
<主要目次>
はじめに(根本圭介)
第1章 稲作―伊達市小国でイネの放射線被害を追う(根本圭介)
第2章 果樹―中通り県北地域の果樹への影響と販売対策(高田大輔・小松知未)
第3章 林業―都路できのこ原木生産を再び(三浦覚*)
第4章 畜産―放射性核種の消失調査と開発(眞鍋昇)
補章 土壌―農協・生協・大学の協同組合間連携による主体的な放射能計測(石井秀樹)
おわりに(根本圭介)
*当所職員
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