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国際シンポジウム 南の島のエイリアン ~小笠原・沖縄の外来種管理~

人間は様々な物資を世界各地から交易を通じて入手していますが、他方ではその交易に便乗して様々な生物が世界を旅しています。そのため、人間が活動している以上、外来種問題は避けられない環境問題です。小笠原・沖縄は、島という特殊な環境のため、重大な外来種問題を抱えています。同時にこの地域は、国内で最も対策が進んでいる場所でもあります。特に小笠原諸島は世界自然遺産への登録推薦がされており、広範囲の対策事業が進められています。
今回は海外の研究者を交えて、島における外来種問題・管理対策を紹介し、今後の展望についての議論を行います。1日目は研究者向けに、2日目は一般の方も含めた議論を予定しています。最先端の対策と問題について、ぜひ一緒に考えてみませんか。

開催日時

2009年12月18日~2009年12月19日  

場所

名称 東京大学農学部 弥生講堂一条ホール、農学部1号館2階8番講義室
住所 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内
ホームページ 東京大学弥生講堂一条ホール(外部サイトへリンク)

主催・共催等

主催 :(独)森林総合研究所
後援 : 環境省・林野庁

内容

■■ Alien vs. Researcher ■■
日時: 12月18日(金曜日)13時00分~17時00分
場所: 東京大学農学部弥生講堂一条ホール
内容: 種間相互作用に注目し、島における外来種の影響と管理についての研究を紹介します。ハワイ大学のDaehler博士には、植物の侵入について、ニュージーランド環境保護局のBroome博士には、最先端のネズミ類管理についてご紹介いただきます。国内からは、小笠原諸島の外来種グリーンアノールやニューギニアヤリガタリクウズムシ等が昆虫や植物、マイマイに与える影響を紹介します。ポスター発表では、小笠原・沖縄諸島の事例を中心に、島嶼生態系、外来種問題に関する発表を行います。

■講演
+“Invasive plants on islands: Global patterns and impacts”:Daehler, C. C.(ハワイ大)
+“Impacts of invasive alien species on pollination system of Ogasawara”: 安部 哲人(森林総研)
+“An overview of rodent management to protect biodiversity in New Zealand”: Broome, K. and Cromarty, P.(NZ環境保護局)
+“Impacts of invasive alien species on the indigenous land snail fauna of the Ogasawara Islands.”: 千葉 聡(東北大)


■ポスター発表
場所: 東京大学農学部弥生講堂ロビー
時間: 12時30分~17時30分(コアタイム:14時35分~15時05分)

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■■南の島のエイリアン■■
日時:12月19日(土曜日)10時30分~16時00分
場所:東京大学農学部1号館2階8番講義室
内容: 島の生物は、捕食者や競争者のいない環境で進化してきたため、一般に外来種の影響に対して脆弱です。小笠原諸島と沖縄諸島の生態系は、ネコやマングース、アカギといった外来種により大きな影響を受けており、影響緩和のため、さまざまな対策が行われています。有効な対策のためには、影響や管理に関する研究だけでなく、行政や地域社会との連携が必要です。海外の事例を含め、現在行われている対策と、残された課題についての発表、議論を行います。

■午前の部:「地域社会と生態系保全」10時30分~12時00分
+「島の生態系と生物多様性の保全:小笠原での教訓」: 可知 直毅(首都大)
+「種ごとに異なる外来種問題の入口と出口~社会的動物であるネコ問題へのアプローチ~」: 鈴木 創・堀越 和夫(小笠原自然文化研)
+「沖縄やんばるの森の生態系管理と地域社会」: 小高 信彦・佐藤 大樹(森林総研)


■午後の部:「生態系保全のための研究の貢献」13時30分~16時00分
+「小笠原の外来種対策と生態系回復に向けて」: 牧野 俊一(森林総研)
+「グリーンアノールの昆虫群集への影響と個体群管理」: 苅部 治紀(神奈川県博)・戸田 光彦(自然研)
+“Mountain ecosystems: The final frontier for invasions?”: Daehler, C. C.(ハワイ大)
+「今、そこにある根絶-アカギとクマネズミは本当に根絶できるのか-」 : 田中 信行(森林総研)・橋本 琢磨(自然研)
+“An overview of rodent management to protect biodiversity in New Zealand” : Broome, K. and Cromarty, P.(NZ環境保護局)

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このシンポジウムは、環境省の委託による下記プロジェクトの成果に基づくものです
「脆弱な海洋島をモデルとした外来種の生物多様性への影響とその緩和に関する研究」
「小笠原諸島における帰化生物の根絶とそれに伴う生態系の回復過程」
「沖縄ヤンバルの森林の生物多様性に及ぼす人為の影響の評価とその緩和手法の開発」

対象

12月18日(金曜日): 大学生以上の研究者(英語、通訳なし)
12月19日(土曜日): 一般から研究者まで

申込方法

両日とも事前登録不要、参加無料

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お問い合わせ

TEL:029-829-8257(川上)
TEL:029-829-8251(岩井)