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林業試験場関西支場年報第12号

昭和45年度

林業試験場関西支場

まえがき

さいきん、林業をめぐる課題として、とくにクローズ・アップされた問題は、生活環境の保全にたいする森林の機能への認識であろう。

わが国における人口の都市への集中は、きわめて速く、都市部人口の総人口にたいする比率は、すでに70%をこえている。またこのような人口の集中化とあいまって、産業の高密度化は、汚染、騒音などの公害をもたらしている。

したがって、このような公害から、都市生活の環境を保全することが、いよいよ急務となっており、そのなかで都市の緑化、保健休養のための森林の充足などがつよく要請されている。

当支場管内には、このような地域が数多く存在し、それぞれの地域で、具体的に緑化樹の選定、緑樹帯の造成、樹木衰退にたいする対策などが、試験研究機関に要求されている。また一方、かような人口の都市集中にともない、農山村の過疎現象もいちだんとすすみ林業就業者もいぜん減少傾向にあるし、さらに外材との競合の問題もからみ林業技術でみなおしを必要とすることがらも少なからずできている。

このように、林業をとりまく諸条件の変化につれて、研究機関にたいする要請も多様化し、増大してゆく傾向にある。大気汚染の公害に対応する問題、風致林の取扱い、非皆伐更新、良質高価値材の生産技術などについては、すでに一部試験研究を進めているが、なお一層充実してゆきたい。

ここに、昭和45年度の年報を刊行するにあたり、平素絶大なご協力をいただいている各方面の方々に厚くお礼申上げるとともに、内容について検討をいただき、ご批判をいただければ幸いである。

昭和46年12月

林業試験場関西支場長梅原

目次

1.概要(PDF:95KB)

  1. 業務概要
  2. 沿革
  3. 土地および施設
  4. 組織

2.研究の動向(PDF:115KB)

  1. 45年度試験研究の大要
  2. 45年度研究目標および研究項目表

3.研究の概要(PDF:1,639KB)

  1. 共同研究
    • I.合理的短期育成林業技術の確立に関する研究
    • II.混交林の経営に関する研究
    • III.松くい虫によるマツ類の枯損防止に関する研究
    • IV.ヤシヤブシ苗木の連作障害
  2. 各研究室の試験研究
    • 造林研究室
    • 経営研究室
    • 土じょう研究室
    • 防災研究室
    • 樹病研究室
    • 昆虫研究室
    • 岡山試験地

4.試験研究資料(PDF:4,708KB)

  1. 風致林の取扱いに関する研究
  2. 波瀬林業の成立と発達過程
  3. 森林の構造と成長の関係解析
  4. 苗畑土壌の粒団組成と土壌改良財施用による理学性の変化
  5. 雨水流の理論による小流域流出の解析
  6. 散布緑化工施工地の実態調査
  7. 竜の口量水試験地観測報告
  8. スギみぞ腐れ病の林内感染について
  9. 松の樹脂異常木と松くい虫の飛来の連日調査
  10. 餌木および誘引剤に飛来した昆虫類(4)
  11. 野ねずみの異常発生消長調査
  12. 寡雨地帯の育林技術の確立に関する研究
  13. 大気汚染が植生に及ぼす被害調査

5.参考資料(PDF:255KB)

  1. 特別,特掲別研究項目一覧表
  2. 会議の開催
  3. 受託研究,調査,指導
  4. 鑑定診断ならびに防除対策指導
  5. 研修関係
  6. 見学者
  7. 人の動き
  8. 気象年表(支場構内)
  9. 気象年表(岡山試験地)

6.研究発表題名一覧表(PDF:83KB)

7.試験地一覧表(PDF:172KB)

8.樹木園(PDF:308KB)

一括版のpdfファイルはこちらです。年報第12号(昭和45年度)(PDF:7,716KB)

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