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更新日:2022年6月14日

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「カラマツエリートツリー特定母樹の円滑な普及に向けた覚書」の締結及び展示林の設定について

中部森林管理局、長野県、伊那市及び国立研究開発法人 森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センターの四者は、成長に優れ特定母樹として指定されたカラマツエリートツリーを広く普及する取組を連携して進めるための覚書を令和4年3月31日付けで交わしました。

昨年6月に閣議決定された新たな森林・林業基本計画では、伐採から再造林・保育に至る収支のプラス転換を目指す「新しい林業」を展開することとしており、この新しい林業の中核となるのが、在来の系統と比較して1.5倍以上の成長を示す特定母樹の活用による低コスト施業体系の構築です。

カラマツは長野県林業の更なる発展に向けて重要な造林樹種であり、伐って、使って、植えて、育てる循環を継続させる必要があります。この展示林にはエリートツリーから指定された特定母樹と第一世代精英樹及び在来の種苗が比較できるように植栽されています。カラマツエリートツリー特定母樹から生産される成長に優れた苗木を森林所有者、造林事業者、苗木生産者等に積極的に活用してもらえるよう、この覚書により整備した展示林における実際の生育状況を見ていただき、特定母樹の特性を理解してもらうとともに、特定母樹種子の安定供給とそれに向けた技術指導などに連携して取り組んでいくこととしています。

そのような中、この覚書による最初の取組として、日本初となるカラマツエリートツリー特定母樹の展示林設定に係る植樹セレモニーを、令和4年4月12日(火曜日)に、伊那市にある市民の森において開催しました。

記念撮影
植栽風景 展示林の看板

伊那市で開催した植樹セレモニーの様子(2022年)

(上)記念撮影、(左下)植栽風景、(右下)展示林の看板

 

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