ダイバーシティ推進室 > 介護する > 元気なうちから準備する
更新日:2017年5月24日
ここから本文です。
出産・育児と違い、介護は突然に訪れます。まずは親の事を知ることから始めましょう。親との対話を増やす事で、親の実態や周囲の状況をあらかじめ把握しておくと、いつもと違う親の様子をキャッチできます。親の意思も聞いておけるといいですね。
日頃から「気遣っている」とわかってもらえるように、親との対話が欠かせないです。
チェックしてみてください。
チェックが3個以下の場合は、親や兄弟間での対話を増やしましょう。
個人情報厳守の現代、親が緊急入院といった、いざというときのために親の資産の所在を確認しておくことが望ましいです。
例えば、親が倒れたとします。当面の入院や介護の資金を工面しようと、親の預金を引き出しにいったとしましょう。でも「子供です」「妻です」といったところで、本人以外には引き出させてくれません。
口座名義人に判断能力がなくなった場合は、成年後見人になる手続きが必要です。これには数ヶ月かかります。その間にもお金はどんどんかかります。
介護にかかる資金を、どのように準備するべきなのか、いくらくらいかかるのか、考えておくべきです。
なお在宅介護の自己負担費用は一人あたり、平均6万9千円とされています。親に十分なケアを受けて欲しいとついあれもこれもと考えがちですが、年金など親の収入額を把握してから利用できる介護サービスを考えるのもよいでしょう。また、親が希望する介護の費用と出せる費用を前もって把握しておくとよいでしょう。
ちなみに、不幸にして当人がなくなった場合、なくなったという情報が金融機関に行った時点で口座が凍結されます。その後は「相続」扱いになります。
介護の中心になるのは、他でもない、介護される親です。からだが弱ってきたら、どこで、どのように暮らしたいのか、延命措置に対してどう考えているのか、などなど。
また、もし遠距離の親の介護の場合、誰がいつ、どのように、どれくらい行き来するか、施設に入りたいかどうか、ということを話しておく必要があります。
あるいは、介護される側とする側が近くに住んでいることが最も安心なので、「元気なうちに自分の近くに住んでもらい、地域になじんでおいてもらう」というのも、方法の一つ。
いずれにせよ、親の意思をきちんと確認しておきましょう。
では、具体的に何歳くらいになったら介護のことを考えておいたら良いのでしょうか。
「健康寿命」という概念があります。日常生活を健康に送ることができる期間のことで、男性で平均71歳ほど、女性で平均75歳ほどです(引用)。つまり、その年齢以降から平均寿命の間までが、介護が必要な状態になる場合が多いと予想されます。
そう考えると、介護はだいたい10年前後続くことが多いです。その10年間、誰が、どのように介護にあたるのか、どのように介護の費用を捻出するのか、考えておく必要があります。
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.