開発品種紹介
林木育種センターでは、林木育種の成果として、様々な検定を経て優良品種を開発し、これらのクローンを採種園に導入するなどの普及を進めるために、開発品種として公表しています。これまでに北海道育種場が開発した主な優良品種を紹介します。
カラマツ幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きい品種
- 平成27年度開発
- 検定林での調査の結果、成長に優れ木材の容積密度が高いため、樹幹の重量が大きく二酸化炭素吸収・固定能力が高い、カラマツ精英樹3系統(PDF:50KB)を開発しました。北海道一円で利用できます。
トドマツ材質優良品種
- 平成26-27年度開発
- 検定林での調査の結果、材質に優れる精英樹15系統(PDF:50KB)を選抜しました。成長形質として樹高と胸高直径、材質形質として心材の生材含水率と樹幹のヤング係数を非破壊測定法で推定し、含水率が特に低く成長やヤング係数についても平均を上回るものを選びました。平成26年度には西南部育種区向け5系統、平成27年度には東部育種区向け10系統を開発しましたが、中部育種区では優良品種の開発はできませんでした。
- 特性表解説(PDF:400KB)
- 特性評価一覧(PDF:160KB)
トドマツ幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きい品種
- 平成21年度開発
- 検定林での調査の結果、成長に優れ木材の容積密度が高いため、樹幹の重量が大きく二酸化炭素吸収・固定能力が高い、トドマツ精英樹11系統(PDF:50KB)を選抜しました。中部育種区、東部育種区、西南部育種区向けとして、それぞれ1、3、7系統を開発しました。
成長の優れたアカエゾマツ品種
- 平成21年度開発
- 検定林での調査の結果、成長に優れる精英樹6系統(PDF:50KB)を選抜しました。中部育種区、東部育種区、西南部育種区向けとして、それぞれ3、2、1系統を開発しました。
グイマツ雑種F1 北のパイオニア1号
- 平成16年3月9日品種登録第11940号
- グイマツ精英樹留萌1号にカラマツ育種母材諏訪14号を交配して育成された交雑品種で、単幹状、通直で成長が早く、耐鼠性及び耐兎性が高い一般造林事業用品種です。
トドマツ北林育1号
- 平成6年11月22日品種登録第4169号(平成24年育成者権期間満了)
- 北海道育種場が保存している遺伝資源の中から選抜した、単幹状で樹冠形が円錐体の緑化木向きの品種です。