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1. 受賞名 | 日本森林学会賞 (受賞日:2012年3月27日) |
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2. 受賞者の氏名、所属 |
森林植生研究領域 植生管理研究室長 杉田 久志 |
3. 受賞理由 | ブナ皆伐母樹保残法施業試験地における33年後、54年後の更新状況 ―東北地方の落葉低木型林床ブナ林における事例― |
4. 受賞理由の簡単な紹介 |
皆伐母樹保残による天然更新施業が実施されたブナ林において33年後あるいは54年後の更新状況を調査し、刈払いの効果により更新完了と判断されていた林分でもその後必ずしもブナ再生林に移行していないことを明らかにし、結実のタイミングや前生稚樹密度がその成否に影響していることを指摘した。本研究は、長期間にわたる生態的プロセスのデータに基づいてブナ天然更新施業法を総括した施業研究であり、現在進められている人工林の針広混交林化・広葉樹林化における更新完了基準の作成やその検証システムの構築にも貢献するものとして評価された。 |
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