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1.受賞名 | 平成31年日本森林学会奨励賞(受賞日:2019年3月21日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
小長谷 啓介(きのこ・森林微生物研究領域 微生物生態研究室) |
3.受賞理由 |
外生菌根菌Cenococcum geophilumの系統学的多様性と隠蔽種を明らかにした研究が、樹木根に共生する土壌菌類の系統分類の解明に寄与するものとして高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
Cenococcum geophilumは世界に広く分布する外生菌根菌であるが、その生態や分類には未解明な部分が多い。世界各地産の本種菌株について遺伝子解析を行なった結果、C. geophilumとされている菌には、6つの近縁な単系統群と、これらから明確に離れた1系統の姉妹群が含まれていることが明らかになった。菌根の形成能力を有する互いに近縁な6単系統群を、広義のC. geophilumとみなす一方、菌根形成能力を持たない遺伝的に離れた1系統群を新属新種Pseudocenococcum floridanumとして提唱した。 Obase K, Douhan GW, Matsuda Y, Smith ME (2019) Revisiting phylogenetic diversity and cryptic species of Cenococcum geophilum sensu lato. Mycorrhiza 26:529-540 |
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