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1.受賞名 | 第22回森林立地学会誌論文賞(受賞日:2020年5月13日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
伊藤 江利子(北海道支所) 橋本 徹(北海道支所) 石橋 聰(北海道支所) 相澤 州平(立地環境研究領域) |
3.受賞理由 |
北海道における地がき更新補助作業について、土壌改変の影響に着目して既往の研究成果を取りまとめるとともに、今後の課題について考察したことが、森林立地研究の進歩発展に大きく寄与するものと評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
北海道では、大きな面積を占めているトドマツ人工林が主伐期を迎え、主伐後の更新方法として天然更新を活用したカンバ林の造成が提案されている。 北海道多雪地ではササ類を重機で除去する地がき作業が更新に有効とされ、高標高地を中心にこれまで多くの研究がなされてきた。 本総説では、トドマツ人工林の伐採跡地にカンバ林を造成することに的を絞り、地がき更新作業について、既往の成果を網羅的に集約するとともに、それらを解析し、多種多様な立地環境条件において行われた様々な更新作業の長所、短所を検討し、地がき更新作業の意義を明確にするとともに、今後、どのように進めるべきかを具体的に考察した。 本総説は、地がき更新作業を行う行政担当者や地域林業の指導・普及に努める関係者の手引きとなる。
北海道における地がき更新補助作業と今後の課題 |
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