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1.受賞名 | 森林計画学会黒岩菊郎記念研究奨励賞(受賞日:2022年3月30日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
山田 祐亮(森林管理研究領域) |
3.受賞理由 |
これまで1時点の空間計画であったゾーニングの役割を時間方向に発展させ、ゾーニングの導入や見直しによって、将来の生態系サービスを望ましい方向に誘導できることを定量的に示した功績が評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
秋田県羽後町において、ベイジアンネットワークを用いて林地の条件ごとの施業の行われやすさを推定するモデルを構築した。モデル構築にあたり、羽後町全体の地理空間情報(森林簿やDEM等)と、過去実際に皆伐や間伐が行われた箇所の情報(伐採簿)、現行のゾーニング情報を入力値として用いた。また、推定した施業の行われやすさをもとに、将来の森林資源配置や施業の場所と時期をシミュレートした。シミュレーションでは、(1)ゾーニングを設定しない (2)現行のゾーニングを継続する (3)木材生産を重視したゾーニングを設定する、3つのシナリオを設定した。その結果、ゾーニングにより地域の木材生産量を将来的に増大できること、山腹崩壊などが危惧される急傾斜地での施業を継続的に抑制できることが示された。 |
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