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更新日:2020年9月23日

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途上国住民の栄養改善に森林保全は寄与するか?

森林を切り開いて作られた水田の写真

1.共同研究機関

カンボジア王国環境省自然保全・保護局(General Directorate of Administration for Nature Conservation, Ministry of Environment, Cambodia)
Conservation International ※国際NGO
Asian Nutrition and Food Research Center ※カンボジア国内NGO

国立環境研究所
青森県立保健大学

2.研究期間

2019~2023年度 JSPS科研費

3.責任者

江原 誠(国際連携・気候変動研究拠点)

4.研究の背景

開発途上国の森林は、山菜・キノコ、野生肉など様々な食料を周辺住民に供給しています。これらは日常的に入手でき栄養価が高い場合があるため、住民の健康維持に貢献している可能性があります。しかし、そのような森林の食料供給サービスの効果が検証されるより先に、農地化等で急速に森林そのものが減少しています。とくに途上国ではその傾向が強くなっています。森林保全策として、途上国では一般に森林保護区の設定や周辺住民への生計支援が実施されていますが、それらの効果を検証する研究は、森林面積、生物多様性、周辺の社会経済的側面を評価するにとどまっています。

5.研究の目的

そこで本研究は、カンボジア王国で新規に設定された森林保護区とその周辺を研究対象地とし、森林保全が住民の摂取栄養素の多様性維持と子どもの栄養状態の改善に寄与するか検証します

6.研究内容

森林と食の関係を、従来研究で用いられる食材の種類という代替指標だけでなく、子どもの摂取栄養素(主要栄養素および微量栄養素)と栄養状態(身長、体重、上腕周囲)の指標を個別世帯ベースで追跡調査することにより検証します。
森林保護区設定にともなう介入前後と介入・非介入の比較を通した社会実験的調査デザインを用いることで、森林保全が住民の摂取栄養素の多様性の維持と子どもの栄養状態の改善に与える純効果の評価を試みます。

7.期待される研究成果

国連持続可能な開発目標(SDGs)の陸上資源だけでなく貧困、保健課題を追究するための重要な知見が得られることが期待されます

切り開かれ、焼かれている林の写真
現地の森林減少

広い建物の中で数名ずつに分かれて座っている人々の写真
現地住民へのアンケート調査の様子


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