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更新日:2019年2月26日

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大径木択伐から始まる熱帯林の土壌劣化パターンと植生回復の関係

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1.共同研究機関

カンボジア王国森林局

2.研究期間

2018~2022年度 科学研究費補助金

3.責任者

伊藤 江利子(北海道支所)

4.研究の背景

二酸化炭素の固定および排出削減による気候変動の緩和など、熱帯林の生態系機能の活用に対する期待が高まっています。熱帯林の持続的利用を図る上で、択伐跡地における確実な植生回復は非常に重要です。森林減少が進むカンボジアの常緑林地帯では大径木の違法択伐による森林劣化が問題となっています。違法択伐に特有の条件を組み込んだ植生回復手法の確立が必要とされます。

5.研究の目的

大径木の違法択伐では、違法択伐であるために伐倒木はその場で製材されます。そのため伐倒木の幹が倒れた場所にはおがくずが大量に供給されます。一方で伐倒木の樹冠が倒れた場所には生葉やツル植物が大量に供給され、そのまま放置されます。違法択伐に特有のこの有機物供給条件の違いが、土壌劣化の加速/緩和を通じて植生回復の可否とどう関係するかを明らかにします。

6.研究内容

カンボジア国コンポントム州の森林保護区内に位置する択伐跡地において、土壌調査、落葉分解試験、植生回復調査を行います。大径木択伐後10年が経過した林冠開空地において、択伐に際して林床に再配分された有機物の質的量的な違いが、その後の表層土壌理化学性および林床 ― 土壌有機物分解系に与える影響を検証します。

7.期待される研究成果

発展途上国の違法伐採跡地における土壌劣化パターンを明らかにして、林床有機物を利用した土壌劣化緩和技術開発に活用されます。

 

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