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ホーム > 研究紹介 > 研究組織 > 森林資源管理研究グループ

更新日:2021年7月19日

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森林資源管理研究グループ

 

森林資源管理研究グループでは、温暖多⾬地域における森林経営や森林管理に関する以下のような研究を進めています。

  • 収穫試験地における森林成長データの収集
  • 持続的な林業経営および森林空間利用のための評価・計画・管理技術の開発
  • エネルギー利用向け木材の安定供給方策の解明

 

収穫試験地の状況
(立木に直径測定位置を示す十字の印と番号がつけられています。)

立木の直径や高さを長期継続して調査するために、調査木が定められた試験地を設定しています。
森林総合研究所では、林野庁の各森林管理局と共同で、「収穫試験地」と呼ばれる試験地を継続調査しています。
当研究グループでは、スギ7箇所、ヒノキ10箇所で調査しています。これら試験地調査で得られたデータをもとに、森林の成長過程を把握し、森林資源の動態を解析しています。

小型ドローンで撮影した長期継続試験地の林況

ドローン(無人航空機)の空撮画像からの測量技術は、従来からの航空写真測量技術や航空レーザ測量とともに森林資源調査に対する有用な3次元リモートセンシング技術の一つとして広く認識されつつあります。
これらのリモートセンシング技術を応用して、長期継続調査を行っている試験地等を対象に、新たな森林資源モニタリング手法を開発しています。

木材の多様なエネルギー利用
(上左)燃料用チップ
(上中)薪
(上右)高性能薪ストーブ
(下左)大規模木質バイオマス発電施設
(下右)超小型ガス化熱電併給装置

近年、木材は再生可能資源として、地球温暖化防止および持続的な社会構築の両面から注目されています。

九州地方では、間伐材や低質材、林地残材等を燃料とする木質バイオマスのエネルギー利用が活発に取り組まれています。
そこで、エネルギー利用向け木材の持続的かつ安定的な流通、および木材のエネルギー利用による林業・木材産業・地域振興についての研究を進めています。

 

主なプロジェクト等

  • 新たなリモートセンシング技術を用いた効率的な収穫調査と素材生産現場への活用方法の提案(R2~R3)
  • 小規模エネルギー利用のための木質バイオマス利用技術の高度化(R1~R3)
  • 国産早生樹材の供給シナリオを規定する社会経済的因子の解明(R1~R3)
  • EBPM(エビデンスに基づく政策立案)実現のための森林路網B/C(費用便益比)評価ツールの開発と社会実装(R3~R6)

等の研究課題を実施しています。