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更新日:2014年6月12日

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大分県農林水産研究センター林業試験場で採種穂園の管理指導を実施

九州育種場では、毎年各県からの要望を受けて採種園、採穂園の管理等に関する巡回指導を行っており、今回は平成20年3月4日から5日にかけて大分県で実施しました。

今回指導を行ったのは、玖珠郡玖珠町にあるスギ採穂園(指導内容:第1回目の樹形誘導)、日田市にある大分県農林水産研究センター林業試験場内のマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツの採種園(指導内容:第2回目以降の樹形誘導)、日田市天瀬町にあるスギ採穂園(指導内容:採穂園造成後~初回樹形誘導までの育成管理)の3箇所です。

増殖保存係長が採種木(採穂木)の樹形誘導及び管理について講義を行った後、剪定バサミを用いて、徒長枝や不要な枝の除去等の実技を交えた技術指導を行い、その後、大分県の方々にも樹形誘導の実技を行っていただきながら、樹形誘導や育成管理に関する質疑応答、意見交換も行いました。



今回の指導内容

(1)玖珠町のスギ採穂園では、樹形誘導の適期を迎えた採穂台木から継続的に良好な穂を生産するための方法を説明しました。手順の一つとして地際に2mのポールを立て、それを元に採穂の作業性を考慮して目安となる高さを決めて梢端を切除すること、上の枝と下の枝が重なり合い、お互いの成長を妨げる恐れがある場合には、樹体全体のバランスを考えて切ることを説明しました。

(2)大分県農林水産研究センター林業試験場のクロマツ採種園では、第2回目の樹形誘導の説明を行いました。また、良質な種子を確保するため、3回目以降の剪定を踏まえた枝の育成に重点を置いた剪定方法についても説明を行いました。

(3)日田市天瀬町のスギ採穂園については、造成して間もないため、初回の樹形誘導を迎えるまでの間における保育方法(下刈・施肥等)について説明を行いました。

さらに、3つの採種穂園に共通する事項として、樹勢を維持するために施肥が重要であることも併せて説明を行いました。

来年度以降も、九州各県より採種穂園の管理指導の要望を受けて、引き続き巡回指導を行う予定です。

 

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