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更新日:2013年6月10日

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抵抗性クロマツさし木苗の床替えを実施

九州育種場では、挿し木による繁殖が非常に難しい樹種「クロマツ」で、挿し木繁殖による苗木の生産システムを九州大学・九州各県等と共同で開発しました。

マツは、材線虫病の被害により森林面積を減らしていることから、現在、この材線虫病に抵抗性のある品種を開発し、提供しています。
しかし、先に述べましたとおり、クロマツは挿し木による繁殖が難しく種子による繁殖を行っています。

この方法では、マツノザイセンチュウ抵抗性がある親木から出来た苗木が親木と同じ抵抗性を持っているとは限りません。

一方、挿し木による繁殖では、親木と全く同じ遺伝子を持つクローンですので、親と同じマツノザイセンチュウ抵抗性を持った苗木を作ることが出来ます。
この、挿し木によるクロマツの繁殖が広がれば、マツノザイセンチュウ抵抗性を持った多くのクロマツが植林されることが期待できます。 

 6月、この方法で発根したさし穂を苗畑に移植しました。
この時期に移植することで比較的短時間で育成することが出来ます。

 

 

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