1,コナラ大径木林を目指したランドスケープ管理


  里山ランドスケープとして、コナラの大径木林を目指す。現在の日本の里山の多くは、放置されたコナラ萌芽林なので、できるだけ手を加えずに質の高い森を作る。最終的な姿は、100年生で100本/haの森。外景観(森の外から見る景観)として色彩豊かで、股内景観(森の中での景観)として明るく、アクティビティの高い森となる。森の印象は、柔らかく暖かいが、壮大である。

キーワード:里山ランドスケープ、コナラ大径木林、アクティビティ  

(解説)

我が国によく見られる里山ランドスケープの現状として、コナラを中心とした落葉広葉樹林にササやタケが侵入し、むしろ本来のランドスケープを凌駕している景観がある。このようなランドスケープを、コナラ大径木林を主体とした森に誘導していくことで、ランドスケープ機能や環境保全機能等を高める。タケ藪化し、単純な生物相しか期待できないような森の生物多様性を高めたり、林内外からの楽しめるランドスケープに加え、林内のアクティビティが高くなり、レクリエーション活動にも適した森となる。

森林の最終的な姿は、100年生で100本/haの森を目指す。このため、先ず、侵入しているササ・タケ刈り払ったり、ヒサカキなどの常緑広葉樹も取り除く。萌芽更新により複数本になっている株立ちが多い場合は、徐々に本数を減らしていく。最初から、極端に低密度にする必要はなく、あくまで最終的な目標として、100年生で100本/haに近づけていくような森林管理を行う。あえて大径木林とするのは、旧来の資源利用形態により形成されてきた、幹の細い株立ちの萌芽林景観から、21世紀型の資源・環境利用を見据えた大径木の景観管理を行っていくためである。

コナラを中心とした落葉広葉樹林は、外景観として柔らかい印象を与えてくれる。加えて、地域のランドマークとしての森にもなる。内景観は、高木層が色彩豊かで、下層のツツジ類など低木層から多様な野草に至るまで、花や実の時期を楽しませてくれる。また、中低木があまり密生しない密度管理や、必要に応じた刈り払いを行うことにより、明るく、枝下高が高く、林内アクティビティが高い空間が作られる。

 森林空間の管理も重要だが、視点場や動線など施設整備も空間利用には欠かせない。林外からの視点としては、中景からやや近景にかけての箇所が効果的で、さらに森だけでなく、川など水辺や草地や田畑などの自然・半自然空間、さらには集落などが組み合わせられることで、多様性の高いランドスケープとなる。    

間伐による密度の低減

ササ・タケや林床の常緑樹の除伐

 

    ↓

コナラ・クヌギ中心の森に誘導

必要に応じ間伐

定期的な林床管理

    ⇒

コナラ大径木林

100年生で100本/haの森を目指す

 



2,クヌギ・コナラ萌芽林を目指したランドスケープ管理  


 
歴史的に培われてきたな里山ランドスケープとして、クヌギ・コナラ萌芽林を目指す。20年前後で、クヌギ・コナラの皆伐更新を繰り返す。細い株立ちからなる、里山の歴史的景観の再現を目的とする。萌芽林の場合、萌芽更新だけでなく下刈りをセットでしっかり行わないとランドスケープが維持できない。 外景観は、優しく繊細なものとなる。明るく、色彩感のあるランドスケープが提供できる。

キーワード:歴史的ランドスケープ、クヌギ・コナラ萌芽林、細い株立ち  

(解説)

   クヌギ・コナラの萌芽林は、20年前後で伐採を繰り返す。したがって、細い株立ちが、多数連なる景観となる。このようなクヌギ・コナラの萌芽林による里山ランドスケープは、農耕民族としての日本人が、生活していくために作り上げてきた景観である。したがって、我が国の歴史が凝縮された景観といえよう。そういった、地域の生活が育んできた景観を維持・保全していくことは、地域アイデンティティの保持にもつながる。将来の世代に、過去の伝統景観を受け継いでいくことは意義深い。

 多くのクヌギ・コナラの萌芽林は、現在では伐期を過ぎて径が太くなっている。さらに、ササやタケの侵入を受け、もとの林が衰退している場合が多い。また、アカマツなどと混交している場合は、マツが枯れて、さらに深いササ・タケ藪になっている場合もある。したがって、まずササやタケ、常緑広葉樹の中・低木類から、クヌギ・コナラを刈り出してやる作業が重要である。森林公園的に下層植生が適度に管理されてきた林では、径が太くなっているので、一度伐らなければならないが、あまり太くなっているものは大径木林へ誘導した方がよいと考える。

 アカマツが枯れて、ササ・タケが繁茂した林からクヌギ・コナラを刈り出した場合、それらの本数が極端に少なく、疎林になっている場合が想定される。その場合は、補植が必要だが、苗木の選定に留意しなければならない。先ず、安易に苗木が調達できる理由で別の樹種を植えてはいけないし、できれば種の多様性を考えた苗木の補植が望ましい。そのための手だてとして、市民活動を活用し、ドングリ採取から里親制度的なものを導入することにより、数年かけて苗木を育成して補植していく息の長い活動も考えられる。

 一方、このように仕立てるクヌギ・コナラの萌芽林は、林床が明るいため草本類が繁茂しやすく、定期的に下草刈りを実施する必要がある。したがって、萌芽林景観の維持は手間がかかるものであり、旧来のように樹木や草本を資源として、いかに今日的利用形態のなかに有効に組み込めるかが、永続的な維持・管理の正否を占う鍵となろう。   

 

間伐あるいは皆伐による萌芽更新を促す

切り株から萌芽

    ↓

20年前後を周期とした定期的な伐採により更新

天然更新との組み合わせ

定期的な林床管理

    ⇒

クヌギ・コナラ萌芽林

 



3,潜在自然植生を目指したランドスケープ管理  


−照葉樹林の例−

潜在的に将来遷移するであろう森に誘導する。たとえば、シイ・カシ類の照葉樹林である。この森にするのは、最も安定的に推移する可能性があるということ、生態的に森林の遷移を目指すということ、鎮守の森的な神聖さを醸し出すことなどの理由からである。シイ・カシ林なので、林内景観はやや暗いためアクティビティは低い。森の印象は、落ち着いた暖かみのある空間である。

キーワード:照葉樹林、シイ・カシ林、鎮守の森  

  (解説)

関東以南の森は、長い期間かけて遷移させたら、おおむね常緑広葉樹林となることが予想される。もちろん、更新するための常緑広葉樹林が近郊にあることや、気候や土壌等の条件により左右される。現状の里山で、シイ・カシ類の常緑広葉樹が比較的生育している場合は、そのまま常緑広葉樹林に推移していくことは容易と考えられる。里山景観にも、このような鎮守の森的景観を作りだしていくことも重要な選択肢である。

常緑広葉樹の高木種が多く存在する森にあっては、落葉広葉樹林のように、頻繁に間伐や下刈りを行う必要はない。基本的に、ゆっくり推移させていけば照葉樹林の純林になって行くから。しかしながら、里山の常緑広葉樹林も萌芽更新させてきたため、現状では数多くの株立ちからなっている場合が多い。このような森は、非常に林内が暗くアクティビティが低い。また、本来の照葉樹林景観とは大きく異なるため、改善が必要である。先ず、シイ・カシの株を間伐し、本数を思い切って減らす。一株5〜7本あるのを数本にする。本数では5割以上の間伐になり、伐った当初はずいぶん疎林に見えるが、すぐに枝が伸び、葉が開き徐々に閉鎖されていく。将来的には、株を1本にしていくことを計画する。

 森林の最終的な姿は、100年生以上で100〜200本/haの森を目指す。常緑広葉樹の樹種は、シイだけに偏るのでなく、できるだけカシ類、クスノキ科などの多くの樹種が混ざり合うことが望まれる。それは、種やランドスケープの多様性を高めるためである。照葉樹林ランドスケープの特徴は、外景観としてボリューム感のある暖かい景観となる。また、林内景観は鎮守の森的な、神聖なおどろおどろしい空間となる。このような、神秘的で畏れ多い森林景観は、古来から我々日本人が森に対して抱いてきたイメージの中心的なものであり、それを継承していくことは意義がある。内景観は、樹種を増やすことで多様性の高いランドスケープとなる。また、下層も花や実の豊富な低木類を導入することで、近景の魅力度が増す。    

 

現状の保全

遷移を促す管理

密度が高ければ間伐を行う

    ↓

間伐により、林床に光が当たるように管理する

林床の常緑広葉樹を選択的に残す

天然更新により多層的な林層を形成

    ⇒

照葉樹林

100年生で100〜200本/haの森を目指す

 



4,アカマツ二次林を目指したランドスケープ管理  


−伝統的景観の一例−

アカマツ林の景観も、我が国の里山景観を代表するものである。近年では、マツ枯れの蔓延のため、美しい松林が身近に少なくなってしまった。しかしながら、長らく日本人が愛でてきた景観としてできるだけ残しておきたいものだ。アカマツ主体の林、あるいはコナラやクヌギと混交する林などを目指す。500〜600本/ha程度の壮齢林や200〜300本/ha程度の大径木林などを最終的な姿として想定していけばよい。外景観は、マツの色彩豊かな木肌と曲線的な形が特徴である。コナラなど落葉広葉樹と混交することで、景観の多様性も増す。森の印象は、洗練された美的なランドスケープである。

キーワード:伝統的なマツ林景観、曲線的な景観  

  (解説)

里山ランドスケープと言うより、アカマツ林のランドスケープは我が国を代表する景観の一つである。しかしながら、近年のマツ枯れの被害により、美しい松林が多く消失してしまった。したがって、まだアカマツ林が残っている里山では、できるだけ景観が保持できるような森づくりを行っていく。マツ枯れ被害にあったマツは、早期に伐採して蔓延を防ぐようにする。景勝地など特にランドスケープ価値の高いところでは、薬剤注入などマツ枯れ防止のための措置を行う必要もあろう。

人の原風景は、育ってきた環境の違いによって異なるものだ。クヌギ・コナラの萌芽林を原風景とする地域もあれば、照葉樹林や落葉広葉樹林、そしてアカマツ林を原風景とする地域・人々がある。それぞれの原風景を大切にし、復元や維持・管理を考えていくことが望まれる。原風景は、人の風景認識に重要な役割を演じているだけでなく、自然に対する考え方・接し方などと根本的に関わる概念なのである。

 森林の最終的な姿は、100年生で2〜300本/haの大径木林を目指すが、立地条件等により5,60年生で5〜600本/haの壮齢林を目指す。樹種も、アカマツ主体の林や、コナラやクヌギなど広葉樹が混交する林など、地域の原風景や立地条件に応じて設定していけばよい。森の管理は、侵入しているササ・タケを刈り払ったり、常緑広葉樹を間伐し、枯れたマツを取り除く。マツや落葉広葉樹の密度が高い場合は、適性密度になるよう間伐する。林床は、アクティビティを高めるため、高径草本を下刈りし、ツツジ類や花や実が楽しめる下層植生の導入を図る。外景観は、マツの色彩豊かな木肌とコナラなど広葉樹との対比が印象的なもの。さらに、マツの曲線的な形は、アカマツ林だけに見られるランドスケープであり、ランドマークとして、個性を主張する森となる。  

 

 

 

 

現状の保全

ササ・タケや常緑広葉樹の除伐による林床照度の確保

松枯れ対策

落葉広葉樹との混交

    ↓

必要に応じ間伐

定期的な林床管理

林床植物の選択的な保全(ミツバツツジなど)

天然下種更新

ミツバツツジ

    ⇒

アカマツ二次林

 



5,落葉広葉樹二次林を目指したランドスケープ管理


  種の多様性の高い、多くの樹種からなる落葉広葉樹二次林景観を目指す。コナラ・クヌギにヤマザクラ、コブシ、シデやカエデ類が混ざる多様で柔らかい景観。林床もツツジ類や花の美しい草本が多い。最終的な姿は、4-50年生で約500本/haの森。外景観として、四季を通じて美しく、内景観としても色鮮やかで多様性の高い森となる。

キーワード:落葉広葉樹二次林  

(解説)

景観の純粋な美しさを最も重視した森づくりを目指す。コナラやクヌギ、アベマキなどにヤマザクラやコブシ、シデ類やカエデ類が混ざる、比較的若い二次林景観が目標である。これは数多くの落葉広葉樹が混交する林で、我が国で最も美しい森林景観の一つに数えられる。春先には、雪解けを待たずに、コブシが白い花を付け、ヤマザクラに花の時期が移ると同時に新緑の芽吹きが始まる。最も華やかで、色とりどりの新緑を体験すれば、秋にはカエデ類を中心とする多彩な紅葉が展開される。

林床は、ツツジ類や草本ではカタクリやラン類など近景の主対象が見られる。四季を通じて色彩豊かで、生物・景観の多様性も高い森である。3,40年生で5〜700本/ha程度の森を目安にすれば良いが、アクティビティ・資源性や壮大さなどを付加するために、100年超の大径木林を目指すことも一つの選択肢。その場合、コブシやシデ、カエデ類や一部サクラ類は、途中世代交代していくことになる。

このような森づくりを成功に導くには、管理も重要であるが、立地環境を選択することが大切になる。近傍に、目標林に類似した森があれば、立地環境として適している。ゼロからのスタートは困難なので、目標樹種がある程度揃っていることも条件となる。この森の特徴は、遷移途中のランドスケープの変化を体験できるところにある。中低木類の樹種構成も、移り変わっていく。

森づくりのために、ササ・タケ類や常緑広葉樹を取り除く。途中で侵入してくる場合も、伐採する。現況の樹種構成が単純で、多様な樹種の更新が困難な場合は、種の多様性を考慮しながら、近隣の森から採取した種や苗木の利用を図る。下層植生は、ササやイネ科植物などの高径草本を中心に下刈りを行う。カタクリやラン類など、視覚的アメニティの高い草本類が生育しやすい環境づくりを行う。高径草本の下刈りにより、林内アクティビティも高まる。また、最終的な姿を大径木林にすることで、コナラやヤマザクラ、カエデ類やホオノキなどの家具・建築材等としての高付加価値資源利用が可能となり、加えて森の壮大さも満喫することができる。    

 

美しい落葉広葉樹を選択的に残す

常緑広葉樹の稚樹を伐採

    ↓

天然更新により多層的な落葉広葉樹二次林を形成

    ⇒

落葉広葉樹二次林

 



6,大径木人工林を目指したランドスケープ管理
 


 −人工林との共存の一例−

里山にも、スギやヒノキを植栽し、既に立派な人工林景観を呈している場合がある。そんな里山では、無理に広葉樹林景観を作るのでなく、現在の人工林景観をはぐくむことも大切。里山の人工林では、まず大径木林を目指す。大径木林にすることで、神社の参道並木のような神聖な趣が得られる。ここで重要なのは、林内が明るくなり、下層の低木・草本類の多様性が増し、林内ランドスケープ・生物多様性機能が高まることである。

最終的な姿は、100年生以上で100〜200本/haの森。景観の特徴は、壮大さ、林床の多様性である。

キーワード:人工林景観、スギ大径木林、壮大さ  

  (解説)

里山の利用形態が、農業利用や薪炭利用の役割が徐々に減少していくに従って、広葉樹林を人工林に切り替えたり、広葉樹やマツ林のなかにスギ・ヒノキを混植することも多くなった。そのため、現在の里山では広葉樹林に人工林が隣接したり、スギ・ヒノキと混交する森がよく見られる。その場合、森林所有者が営々と植林し、育ててきた針葉樹林の価値も認識することが大切。所有者にとっては、かけがえのない森なので。これまで比較的管理が行われてきた里山スギ・ヒノキ林にあっては、大径木林とし、生態的にもランドスケープとしても価値の高い森林を育てていくことが肝要である。

大径木林にするために、先ず多くの里山人工林では間伐を実施することから始めなければならない。最終的な姿は、100年生以上で100〜200本/haの森を目指す。近景及び林内景の特徴は、壮大なものとなる。神社の参道の杉並木のように、人々に畏敬の念を抱かせ、スケールの大きい景観は安心感をもたらしてくれる。

加えて重要なのは、本数を減らし林内の光環境を良くすることで、低木類や草本類が生育することである。これら下層植生を選択的に管理することにより、花や実や葉の楽しめる低木や草本類が増え、林内ランドスケープ・林内アクティビティ機能や生物多様性も高まる。

さらに、このような人工林管理は、市民の身近な森で林業や森の資源利用の大切さ・景観や生物多様性を修得してもらうフィールドとしても役立てたい。環境教育の一環として、人工林の管理の仕組みや持続可能な資源利用について、また巨樹の壮大さや下層植生や生き物の多様性について学び、遊ぶ空間として利用したい。    

 

成長が不良な個体の間伐・枝打ち

林床に光を入れる

    ↓

定期的な間伐及び択伐

下層に広葉樹の稚樹の導入

    ⇒

常緑針葉樹大径木林

林床の多様性も高い

100年生以上で100本/haの森を目指す

 



7,スギ・落葉広葉樹混交林を目指したランドスケープ管理


 −人工林との共存の一例−

里山ランドスケープでは、旧来の薪炭林にスギ・ヒノキなど人工林が混在している事例が多い。単木的に混在したり、林分として隣接・混交したりしている。里山が都市に近接している場合、都市住民はランドスケープとして落葉広葉樹林を望むが、里山の所有者等旧来からの住民は植栽したスギ・ヒノキを尊ぶことが多い。この場合、どちらを可とするのでなく、スギ・ヒノキと落葉広葉樹の混交林を目指す。目標は、伐期100年超の大径木混交林とし、落葉広葉樹も用材生産を目指すような資源管理を行う。外景観は多様で、内景観は壮大な森となる。

キーワード:スギ・落葉広葉樹混交林、大径木混交林、資源管理  

  (解説)

里山管理で留意しなければならないのは、森の所有者が植え育ててきたスギやヒノキなどの針葉樹植栽樹種のあり方についてである。所有者の人手不足や人工林の育成意欲の減退から、管理が充足されていない場合が多い。植栽した人工林の樹種が被圧されている場合や、ツル類などが繁茂し藪化したり、ササ・タケに覆われたりする場合もある。先ず、このような森を健全な姿にしてやる必要がある。その場合、素性の良いスギ・ヒノキを残し、落葉広葉樹高木と混交した森づくりを目指す。

里山ランドスケープに対する市民の要望として、森を所有していない比較的新しい市民や都市住民は、植栽したスギ・ヒノキなどよりも落葉広葉樹林にすることを望む傾向が強い。一般的には、落葉広葉樹林景観を好むし、市民と人工林は遠い存在であった。しかしながら、森林所有者が植え育ててきた針葉樹の意義も市民に理解してもらう必要がある。スギ・ヒノキの素性のよいものは残し、その他は間伐し、落葉広葉樹も素性が良く、将来家具財など資源的価値も高くなるような樹種を選択的に残す。

伐期は、100年以上とし、大径木のスギやコナラ、ケヤキなどが混交する壮大な森とする。広葉樹も、用材として資源利用ができるよう管理し、将来の需要を勘案し、家具・建築用材等で有利に販売できるものを育て、最終的には択伐施業で森の維持管理が行われることを目標とする。また、資源利用だけでなく、生物多様性やランドスケープに配慮した樹種も混交させる。大径木混交林とすることで、林床が明るくなり、草本類や低木類が生育する。これらについても、種や景観の多様性に留意した管理を行う。ある程度の林内アクティビティが得られるように密度を調節する。外景観は、色、形、時間変化において多様であり、林内景は、壮大で色彩豊か、暖かいものとなろう。

 

成長が不良な針葉樹の間伐

落葉広葉樹の更新を促進

     

落葉広葉樹が成長

針葉樹及び落葉広葉樹の間伐

林床の常緑広葉樹の除伐

定期的な林床管理

    ⇒

針広混交林

100年生で100〜200本/haの森を目指す


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