東アジア地域の森林火災を集中観測するシステムの開発


 アジア太平洋地域の実用的な農林防災ネットワーク構築のために計算価額に関する研究開発(科学技術振興事業団)を行っている。具体的な内容は,

1)リアルタイムで農林水産研究センターに集積される国内外の地域観測衛星データを用いる。

2)それらの衛星データの高速処理によって,火災,集中豪雨,乾燥等の農林に関係する災害事象を把握する。

3)把握した災害情報を,関係機関がネットワーク上でリアルタイムに検索可能にするとともに,高速配信する。

4)配信した国々からは災害現況等をフィードバックするよう共同利用体制を確立する。

 

利用している衛星データ

1) タイ受信NOAAデータ:毎日:昼夜間

植生の季節変化と火災危険度評価

および

Hot Spotの検知

 

写真の説明:昼間のNOAA衛星データによる植生の変動監視(植生のタイプ分類や,水分環境区分,植生の季節変化観測が可能。火災発生箇所の状況や,火災危険度の判定に利用する)

 

 

写真の説明:植生指数画像上に表示したNOAA衛星で検知した夜間のホットスポット(火災発生地点:白い点)

2) 米国空軍DMSP-OLSデータ:毎日

   夜の光情報

写真の説明:米国空軍DMSPの光の画像

(夜間の画像データをリアルタイムで合成したもの。白い点が光:タイの点の多くは火である:2000年3月11日)

3) 熱帯降雨観測衛星:毎日

   降雨の3次元情報

4) SPOT vegetationデータ:通年の10日間合成

   陸域の植生被覆と乾燥情報


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