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平成21年 3月 9日 |
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独立行政法人 森林総合研究所 関西支所 |
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森林環境教育のコンセプトと活動事例をまとめた指導マニュアル 「森林研究と自然学習とのコラボレーション −コンセプトと活動事例−」を発行 |
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概要 予算:交付金プロジェクト「人と自然のふれあい機能向上を目的とした里山の保全・利活用技術の開発」 |
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問い合わせ先など | ||||||||
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背景 | ||||||||
近年、環境や自然についての教育の重要性が注目されるようになりました。森林ボランティアと学校の先生方が共同で取り組むなど、活発な指導が行われていますが、その一方、指導方法や題材に関して苦慮していることが課題となっています。また、子供の理科離れを心配する声も強くなってきています。森林に関する様々な研究を行っている森林総合研究所にも、環境・自然教育の実施依頼が年々増えており、指導プログラム充実の必要性を認識していました。 |
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経緯 | ||||||||
森林総合研究所では、取り組むべき課題のひとつとして、自然とのつきあい方や関連する情報をいろいろな世代に伝えていく方法を検討してきましたが、今般独立行政法人科学技術振興機構(JST)、地域科学技術理解増進活動推進事業の支援を得て、里山林を利用した教育活動を実施する中で、そのコンセプトや実施内容をまとめ、保護者や指導者、依頼される側の研究者を対象に小冊子を作成することとしました。 |
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内容・意義 | ||||||||
本冊子は、里山林を利用したプログラムを紹介したものです。里山の樹木の成長や再生の仕方を学びつつ、樹木が非常に有用な資源であること、地域社会がさまざまな工夫によって里山の資源を巧みに利用してきたこと、マツ枯れによる里山の健康低下のことなどを、研究で得られた知見をもとに体験的に理解できる方法を紹介しています。環境・自然教育では、遊びの要素も重要ではありますが、目的・目標を定め、科学理解という面を重視した取り組みを盛り込むことが大事です。 |
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今後の予定・期待 | ||||||||
本冊子を利用した活動によって児童・生徒が自然に興味を持ち、ものごとを論理的に分析する技術を身につけてきたならば、次の発展方向として、彼らのもっと積極的な観察活動を促し、研究の場への参画、つまり研究者との協働(コラボレーション)も進めたいと考えています |
写真1 樹木の年輪解析用の試料を準備している様子 |
写真2 学んだ成果の発表会 |
写真3 本冊子の表紙 |