地域に適合した一貫施業システムの構築
- 地域の特性に適合し、トータルとして効率的な再造林を行う事ができる更新作業システムを開発する
- 植付け作業の労働負担を明らかにするとともに、改良型植栽器具を開発する。
- 地拵から植え付けまでの一連の造林作業を、自動で行うことのできる先進的造林機械を開発する。
1-1 地域特性に適合した更新作業システムの開発
伐採機械を地拵え等の造林作業に活用し、伐採から植付けまでを連続して行う一貫作業システムが各地で提案されている。しかし、傾斜地等の地形条件、積雪などの気象条件、機械作業システムの種類やコンテナ苗の適否などの制限により、必ずしも一貫作業を行えるわけではない。そこで、一貫作業も含めた低コスト更新システムについて、皆伐を中心とした伐採作業から地拵え作業、植付け作業までの各工程の功程調査を地形・地利等条件ごとに行い、地域の特性に適合し、トータルとして効率的な再造林を行うことができる更新作業システムを開発する。
1-2 コンテナ苗の植栽器具の評価・開発
各地域で用いられている植栽器具・道具の分類とその生産性を評価する。これら植栽器具は、人力作業による植付け作業で用いられるが、重労働であることから、作業者の労働負担の軽減を目的とした人間工学的評価と器具等の改善策の提案を行う。これらの成果をもとに改良型植栽器具の試作を行う。