森林生物 コニディオボルス コロナトゥス


和名:コニディオボルス コロナトゥス
学名:Conidiobolus coronatus
    
分布:全世界的
 
写真(上):写真はConidiobolus colonatusの射出直後の胞子と発芽中の胞子
写真はConidiobolus colonatusの射出直後の胞子と発芽中の胞子
説明
昆虫疫病菌の1種。ハエカビ目アンキリステス科に属する。土壌から最もよく分離される昆虫疫病菌の仲間である。アブラムシ,カ等に感染する。胞子は約30μmのほぼ球形で,一つの乳頭状突起をもつ。能動的に射出された胞子は,着陸してから90分から2時間程度の時間で発芽を始める。適当な寄主の上でない場合には,胞子から伸び出した菌糸上にもう一度胞子を作り(2次胞子)射出が繰り返される。3次,4次,5次胞子までも観察されるが,徐々に胞子の大きさは小さくなる。また,環境が悪くなると,表面が絨毛状の突起で覆われた細胞壁の厚い,一種の休眠胞子であるvillose conidiaを形成する。この休眠胞子は,培地上でたやすく発芽する。

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