説明 幼虫がポプラやヤナギ類などの林業上重要な樹種の他,各種広葉樹に穿孔し,被害を与える。多くの幼虫が樹幹の一部分に集中して穿孔すると,大風などで穿孔部位から折損する。成虫の開張は40〜60mm,老熟幼虫の体長は40〜55mm。成虫は6〜7月に出現し,夜間に活動する。雌成虫は樹皮の隙間や節に数十の卵をかためて産卵する。幼虫は材内に穿孔し,樹幹外部に樹液と混ざった木くずと虫糞を排出する。老熟幼虫までの生存率は低いとされているが,多数の老熟幼虫が集中して穿孔していた例もある。老熟幼虫で越冬していた観察例があるが,幼虫期間等に関しては不明な点が多い。日本では3種のCossus属が記録されているが,これまでの報告ではこれら3種が混同されていると思われるものもあり,今後の調査が必要である。 |
|