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森林総合研究所十日町試験地は,農商務省山林局林業試験場(現森林総合研究所)十日町森林測候所として1917(大正6)年3月に信濃川中流域の現在の地に設立されました.森林測候所とは,明治時代末期に甚大な水害が頻発したのを機に,治水対策に重要な中山間地の気象観測,特に降水量の観測と情報提供を行うことを目的として,国内20の主要河川の上・中流域の合計39箇所に設けられた施設です.
その後1920年に全国の森林測候所の責任者に就いた平田徳太郎氏(後に日本雪氷協会(現日本雪氷学会)初代理事長)の方針により,気象観測のほかに森林の治水および水源涵養機能を解明する研究も森林測候所の業務に加えられました.雪の多い十日町森林測候所では雪の観測や調査が重点的に行われるようになり,積雪の研究が始まりました.
十日町試験地 WEB博物館では,日本で積雪の研究が始まった頃の状況,現在に続く十日町試験地の雪と気象の観測や研究,広く知られた高橋喜平さんの研究功績,豪雪の十日町の変遷などを多くの写真でご覧いただけるようにしています.順番にご覧になる場合は,ページ右上の順路 をクリックしてお進みください.画面左側(サイドバー)の項目をクリックして,それぞれのページへ直接移動することもできます.
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