京都大学北海道研究林:白糠区
観測結果
哺乳類の撮影頻度
詳細はshiranuka.kmlをダウンロードしてGoogle Earthで御覧ください 調査地の様子がよくわかります(kmlファイルの使い方参照)。

京都大学北海道研究林白糠区は阿寒山群の南端・白糠丘陵東部に位置します。南東側が牧草地になっています。
天然林の植生は針広混交林で面積は880.4ha(人工林率は13%)です。

●観測情報
1) 観測は2010年秋に試行的に連続で2回行われ、その後春秋2回で継続中です。
2) 2017年秋には設置不備のため稼働時間が半分に、2019年秋には装置不調のため、稼働時間が2/3になりました。
3) この観測は、京都大学北海道研究林によって行われています(参照)。

●観測結果
1) 2017年秋、2019年秋は稼働時間が少なく、ばらつきが大きく出ているものと思われます。
2) シカ、キツネ、タヌキはほぼ毎回撮影されています。キツネ、タヌキの撮影頻度には大きな変動があります。
  キツネの撮影頻度は2019年秋に最大の撮影頻度を記録しました。
  タヌキは2018年秋に最大の撮影頻度を記録しました。
  シカの撮影頻度に2013年前後と比べて高めで推移しています。
3) ヒグマの撮影頻度は撮影数が少ない割に安定しています。
4) シマリスは2015年春、アライグマは2016年秋、ミンクは2018年春に1回だけ記録されています。エゾリスの記録も限定的です。
5) 2010年には10月と11月に調査が行われましたが、この間のシカ撮影頻度の極端な低下は、狩猟開始でシカの動きが変わったためと考えられます。
6) 標茶区で確認されているイタチはこちらではまだ記録されていません。
7) 2019年にネコが初めて記録されました。人里近くの森でこれだけ確認が少ないのはまれです。
8) コウモリの全撮影数の約1/3がウサギコウモリと確認されています。標茶についで高い記録頻度です。
9) 鳥は9種記録されています(トラツグミ・キジバト・ヤマシギ・エゾライチョウ・カケス・ハシボソガラス・アカハラ・ハイタカ・ツグミ)。

●観測情報(図): 参照
調査期間 撮影頻度 撮影地点分布