知床:オペケプ林道2003-2004年
観測結果
哺乳類の撮影頻度
詳細はopekepu03-04.kmlをダウンロードしてGoogle Earthで御覧ください 調査地の様子がよくわかります(kmlファイルの使い方参照)。

この調査地は知床遺産地域に隣接する国有林にあります。知床財団に委託して調査を行いました。

●観測情報
1) 観測そのものではなく、観測手法開発のための試験的な調査です。撮影装置はYoyShotの古いタイプ(G2.0)を使っています。
2) 2003年には6月から10月まで毎月5回、2004年には6、8、10月に1回、調査が行われました。
3) 検知率推定のために各地点に装置2台を数m離して併置する方法をとりました。この方法は撮影頻度を低下させる効果があったことが後で判明しました。
    片方のカメラの撮影に驚いた個体が林道を外れるなどして、もう片方の装置の前を通過しないためです。
    種によって影響は違い、シカやキツネでは通過頻度が2/3程度に下がる効果を持ったと推定されました。タヌキにはほとんど影響しなかったようです。
    他種については影響を量的に推定できるだけのデータが得られませんでしたが、クマによる装置のはたき落としがあり、クマへの影響は否めません。
4) 上図の有効地点数は、併置した装置を別に数えています。実質的な撮影地点数はその半分です。

●観測結果
1) 2003-2004年から2009-2011年にかけてシカの撮影頻度は、かなり低下したと推察されます。
2) キツネ・タヌキはばらつきが大きいですが、状況に大きな変化はないようです。
3) 鳥は9種記録されています(キジバト・ヤマシギ・トラツグミ・アカハラ・エゾライチョウ・カケス・シマフクロウ・アカゲラ・オオアカゲラ)。

●観測情報(図): 参照
調査期間 撮影頻度 撮影地点分布