東京大学北海道演習林 大麓山山頂付近
観測結果
哺乳類の撮影頻度
上図はGoogle Earthによる観測結果の表示例です。詳細はdairokusan07-10.kmlをダウンロードして御覧ください。
同ファイルには、調査地の状況をより良く把握するための機能も用意されています(kmlファイルの種類と使い方-3.観測点まとめkmlの項参照)。

この調査地は、東大北海道演習林の最高峰、大麓山(標高約1460 m)の山頂付近に位置します。

●観測情報
1) 2007-2010年に7回調査を行いました。ナキウサギの生息確認と生態調査を目的としました。
2) 撮影装置は、亜高山帯性の矮性林(ハイマツ林)の中9ヶ所に設置しました。林道を利用する観測とは方法が異なっています。
3) 2010年には、撮影装置の一部部品の経年劣化による誤作動のため、無効撮影の頻度が非常に高くなっています。
4) ハイマツ帯の植生の中に装置を設置しているため、無用撮影がほとんどありません。
5) この調査は、東大北海道演習林の及川希・松井理生両氏によるものです(参照)。森林総研北海道支所は技術協力を行いました。

●観測結果
1) ナキウサギの生息が確認されました(参照)。
2) オコジョも記録され、ナキウサギと並んで、観測ネットワーク調査地の中で、唯一の生息確認場所となりました。
3) 12種群の哺乳類に加え、14種の鳥類が記録され、樹高の低いハイマツ帯が大変豊かな野生生物相を持つことがわかりました。
4) 鳥は13種記録されています(ルリビタキ・ギンザンマシコ・ヤマシギ・ホシガラス・クロジ・マミジロ・ノゴマ・アオジ・エゾライチョウ・カヤクグリ・ウソ・アカハラ・カケス)。

●観測情報(図): 参照
調査期間 撮影頻度 撮影地点分布