1)問題:簡略式による日時入力で、調査開始日が月をまたいで異なる地点がある場合: 対処法 開始日が翌月になる地点については最初の撮影データの日時の前にスラッシュを入れてください(例:「/2,10,28」)。 補足 フィルムカメラによる写真に必要な方法です。デジタルカメラによる写真をマクロInputHelperで処理する場合、日時は自動入力されます。 2)問題:狙いが大きく外れるなど、観測として明らかに不適な撮影データがある場合: 対処法 (入力)データシートに通常通りすべての撮影データを入力したのち、状況に応じて次のどちらかの処理をしてください。 A:該当期間の巻駒欄に任意の背景色を付ける(色は不問) DataProcessor実行時に、該当期間の稼働時間が計算されず、その間の撮影データはすべて集計から除外されます。 また、結果全容図で、該当期間について稼働を示す横線が表示されません。 B:特定の駒の撮影内容欄に薄緑の背景色(カラーインデックス番号35)を付ける。 DataProcessor実行時に、該当の撮影データは集計から除外されますが、装置は稼働していたものとみなされます。 どちらの場合も、該当データは、集計されないことを除いて、他のデータと同じように扱われます。ただし、該当データには背景色が付けられます。 鳥獣撮影データについては、鳥獣撮影リストや写真探索システムにも組み込まれますので、撮影があった事実と写真は記録としてしっかり残されます。 この処理は、撮影頻度の計算結果に影響します。 3)問題:異なる機種を混ぜて調査を行った場合: 対処法 機種ごとに分けてデータを整理してください(作業記録には1機種分の記載欄しかありません)。 解説 自動撮影調査は機械依存性が高く、機種や設定によって結果が大きく違ってきます。 そのため、調査は機種と設定を揃えて行うのが原則です。 機種を混ぜて調査した場合には、機種ごとにデータを分けて整理し、それぞれ個別に結果を分析する必要があります。 4)問題:同じ調査地で同じ月に異なる機種で行った調査を名前で区別するには: 対処法 それぞれの調査の作業記録シートの追加区分欄に機種の略称を入れてください。 例 YS(YoyShot), LA(Little Acorn), BN(Bushnell)など。 マクロによるデータ処理で、「羊が丘12年08月YS」「羊が丘12年08月LA」のような調査名が付けられます(参照)。 5)問題:同じ調査地で同じ月に前後2回行った調査を名前で区別するには: 対処法 それぞれの調査の作業記録シートの追加区分欄に、調査開始時期に合わせて「前半」「後半」、「上旬」「中旬」「下旬」などと入れてください。 マクロによるデータ処理で、「羊が丘12年08月前半」「羊が丘12年08月上旬」のような調査名が付けられます(参照)。 代替案 後の調査が翌月にまたぐ場合、追加区分欄を「-XX月」とする手もあります。 マクロによるデータ処理によって「羊が丘12年08月-09月」のような調査名が付けられます(参照)。 6)問題:装置の設定ミスや不調により、写真の撮影日時がわからない場合: 対処法 日時欄は空のまま、撮影内容だけを記入してください。 ただし、稼働チェック撮影(chkin、chk、chkout)については、作業記録にある該当日時を日時欄に入れてください。 解説 chkinとchkoutの時刻さえわかれば、稼働時間が計算できるので、データを活かすことができます。<--作業記録が重要な理由の一つです。 作業記録がなく、稼働チェック撮影の時刻がわからない場合は、DataProcessor処理で、データは集計から除外されることになります。 ただし、集計されないだけで、それ以外すべて他のデータと同じように処理されます。 7)問題:稼働チェック撮影を忘れた場合、できなかった場合: 対処法 データシートの入力方法の第3項を参照してください。 8)問題:1枚の写真に動物2種が撮影されている場合: 対処法 2種の種名コードを「+」を挟んで記入します。検知装置が反応したと思われる種を先にします。 解説 後ろにくる種は記録としては残りますが、集計の対象にはなりません。しかし、観測データとしてはそれで支障ありません。 観測では、検知により動物をサンプリングしていると考えるので、装置が何に反応したかが重要だからです。 補足 3種以上の場合も、2種の場合に準じます。 補足 なお、動物が餌をくわえている場合には種名コード+UNではなく、種名コードに続いて「餌」としてください。 餌の種類が分かる場合にはその後に名前を記載してください。 9)問題:装置の交換やメモリカードの交換などで、同じ地点の写真番号に連続性がなくなった場合: 対処法 別のフォルダにいれ、順番がわかるようにフォルダ名に番号を振ってください。 解説 写真番号を振り直すことは避けてください。間違いのもとになりますし、むしろ連続性がないことが明確な方が良いからです。 InputHelperで入力作業をする際は、最初のフォルダで写真がなくなると、次の入力場所と最初の写真の指定を求められますので、 同じ地点の次の行(あるいは数行空けて)から入力を再開してください。