公開シンポジウム「持続可能な森林経営のための基準・指標 -地域レベルへの適用」を開催しました

森林総合研究所では、2010年12月6日午後、東京大学弥生講堂アネックスにおいて、研究プロジェクト「基準・指標を適用した持続可能な森林管理・計画手法の開発」の成果発表会として、公開シンポジウム「持続可能な森林経営のための基準・指標 -地域レベルへの適用」を開催しました。
先ず、ゲストスピーカーとして林野庁の後藤海外森林資源情報分析官より「基準・指標づくりの概要と動向」について講演をいただき、続いて森林総研の研究者が、「地域レベルの行政統計・資料から把握できる基準・指標（家原敏郎）」、「生物多様性の基準・指標 -種の多様性を測定、予測し森林管理に役立てる（岡部貴美子）」、「森林の被害危険度を評価する指標（千葉幸弘）」、「複数の基準・指標による評価 -森林の配置計画への応用（光田靖）」というテーマで研究発表を行いました。個別の質疑応答のほか総合討論を設け、コメンテーターとして三重大学大学院の松村直人教授に加わっていただき、国際的にみた今後の基準・指標の活用の方向、地域で持続可能な森林経営をマネージする主体について討論を行いました。
シンポジウムには、民間企業、大学、NPO法人、国や県の行政関係者など、会場を満員にする68名もの参加者があり、幅広く高い関心がもたれていることがうかがえました。