第9回環境研究シンポジウム「わたしたちのくらしと「水」を考える ～「水」の一生を辿る～」

環境研究を行う12研究機関から構成される環境研究機関連絡会は、2011年11月8日(火曜日)、一橋記念講堂（学術総合センター内、東京都千代田区）において、第9回環境研究シンポジウムを開催し、各研究機関における環境研究の成果を広く紹介しました。

今回のシンポジウムでは、『わたしたちのくらしと「水」を考える～「水」の一生を辿る～』を統一テーマとして、基調講演および5課題の講演が行われました。当研究所では、水土保全研究領域長 坪山良夫が「森における『水』の動き」と題する講演を行った他、以下のように通常展示6点のポスターと今回特別に設けられた東日本大震災関連2点のポスターを展示発表しました。

（通常展示）

• 森林総合研究所森林理水試験地データベースを用いた水流出特性の評価（水土保全研究領域・玉井 幸治）
• 首都圏周辺の森林における窒素飽和による硝酸態窒素流出（立地環境研究領域・小林 政広）
• 森林土壌中における降雨時の雨水の貯留・移動特性（九州支所・釣田 竜也）
• カンボジア森林流域における水循環と森林環境（九州支所・清水 晃）
• 河畔林での落葉散布範囲（北海道支所・阿部 俊夫）
• 私たちのくらしと水源の森林（もり）づくり（森林農地整備センター・宮沢 一正）

（震災関連展示）

• 東日本大震災に伴う津波による海岸防災林の被災状況と津波被害軽減効果（気象環境研究領域・坂本 知己）
• 奇跡の松を守る： 巨樹・名木等の遺伝資源のクローン増殖サービス -林木遺伝子銀行110番の紹介-（林木育種センター・生方 正俊、長谷部 辰高）

講演会場には300名を超える来場者がつめかけました
「森における『水』の動き」の講演（坪山 良夫）
ポスター展示会場