研究紹介 > トピックス > プレスリリース > プレスリリース 2010年 > 民産学官協働研究プロジェクト「Bスタイル:地域資源で循環型生活をする定住社会づくり」がスタート
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平成22年9月21日
独立行政法人 森林総合研究所 四国支所
★日本の元気は土佐の山間より★ 「Bスタイル」を仁淀川町から全国へ発信!
高知県仁淀川町で地域資源による環境共生型社会のための実証実験を行います
資源を掘り起こし、百の生業作り(メニュー化)によって定住社会を作ります
地域が使える技術で自立を目指す、初の「社会技術開発」
高知県仁淀川町において、森林資源を主体としたエネルギーの地産地消を推進し、地域資源を循環的に利用して生活する環境共生型の生活様式の確立を目指します。そのために、地域住民が資源を再発掘し、それらを活用する多数の生業化を考え、実証実験を行ったうえで百業メニューを作成し、それによって定住が出来る社会を作っていきます。
自然はあるけど人はいない、これが日本の農山村に共通する現状です。「本当にここには何も無いよ」と地域の住民が自嘲気味に語る田舎ですが、何も無いと思っていたからこそ資源は眠り、隠れていたのです。住民の自らの発想の転換により、目の前にある自然を資源として再認識(価値化)する事が活性化へのスタートです。そしてそれらを使ってエネルギーやモノが自給できる社会を作り出していきます。このことによって地域経済を再生し、文化・伝統などあらゆるものの価値を再認識・見える化し、派手ではないが豊かな精神性がもてる、つまり自信を持って生活ができる定住社会(Bスタイル)を作るのが目的です。
本プロジェクトでは、地域住民が将来像を提案し検証試験を行います。その実現のためにNPO、各種団体、自治体、研究機関、大学がそれぞれの知恵を持って参加する、地域主体の民産学官協働研究プロジェクトで、地域が使える技術で自立を目指す、初めての社会技術開発です。
なお、本件は10月より3年間実施(総額約4,000万円)し、委託元である独立行政法人科学技術振興機構(JST)からも9月16日にプレスリリースされています。
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独立行政法人 森林総合研究所四国支所長 今冨 裕樹 |
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