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プレスリリース平成26年3月24日
独立行政法人森林総合研究所

国連 国際生物多様性の日 記念シンポジウムのお知らせ 森の木を伐りながら生き物を守る

ポイント

  • 国連が定める「国際生物多様性の日」の関連行事として、林業と生物多様性に関する記念シンポジウムを開催します。
  • 北海道で開始された保残伐施業の大規模実験を紹介しつつ全国各地の取り組み事例を紹介しながら、人工林において公益的機能と木材生産を両立させる施業方法について講演を行います。

概要

 独立行政法人森林総合研究所(理事長鈴木和夫)は、地方独立行政法人北海道立総合研究機構林業試験場、国立大学法人北海道大学大学院農学研究院、北海道と共催で、国連・国際生物多様性の日記念シンポジウム「森の木を伐りながら生き物を守る」を、4月26日 (土曜日)に開催します。多数の皆様のご来聴を歓迎致します。

  1. 日時:平成26年4月26日(土曜日)13時00分~17時00分
  2. 場所:かでる2・7 8階 820研修室 (札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センター)
  3. 内容:別紙のとおり
  4. 参加費:無料
  5. 申込方法:メール(tayousei2014@ffpri.affrc.go.jp)にて事前登録

背景・経緯

独立行政法人森林総合研究所は、国連の定めた国際生物多様性の日の主旨に賛同し、 森林の生物多様性に関する研究成果を広く一般の方々にも知っていただくため、他の研 究機関の研究者も交え、4月26日に札幌市でシンポジウムを開催いたします。 

内容・意義

(内容)
戦後造成された人工林が本格的に利用可能な段階を迎える中、森林資源を循環利用し、林業の成長産業化を実現するとともに、森林の多面的機能の維持向上を図っていくための森林の取り扱いが求められています。近年、こうした要請に応える技術として、林内で残す木(保残木)を選択した後に伐採を行う保残伐施業が世界的に注目されています。独立行政法人森林総合研究所北海道支所は、地方独立行政法人北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場、国立大学法人北海道大学農学部森林科学科、北海道と共同で、トドマツ人工林に伐採方法や保残率(林内の広葉樹を切り残す程度)を変えた実験区を設定し、生物多様性や生態系サービス、水土保全の違いを調べる大規模な実験を25年度から開始しました。

シンポジウムでは、この実験の内容とその意義について担当者からわかりやすく説明いたします。さらに、林業(木材生産)と公益的機能(生物多様性・生態系サービス)との両立を目指す国内外の実践的事例について、現在活躍されている経営者や研究者から紹介していただきます。

本シンポジウムは一般の方々、関連分野に従事される行政機関の方々、研究者を対象としています。木を伐りながら生き物を守るための方法をいろいろな観点から見つめます。

みなさまお誘い合わせの上、ご来場くださるようお願い致します。

(意義)
講演を通じて、木材生産と生物多様性保全の両立をより身近な問題として感じていただけると思います。

問い合わせ先など
  • 担当者:森林総合研究所 北海道支所長 牧野 俊一
  • 広報担当者:森林総合研究所 北海道支所 連絡調整室
    電話番号:011-590-5503
    FAX番号:011-851-4167

 

 

 

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