重点課題アイb 水土保全機能の評価及び災害予測・被害軽減技術の開発

積雪地域と非積雪地域の森林流域で試験間伐を行い、水収支と流出特性への影響を明らかにしました。

年単位・流域単位の水流出が森林の再生に伴って長期的に変動していく過程を定量的に評価する方法を開発しました。

これまで森林の水資源量に関するデータが全くなかったカンボジアの平地常緑林について、蒸発散量や水収支を把握するとともに、水環境データセットを整備しました。

カンボジアの代表的な常緑林と落葉林に観測サイトを構築し、それぞれの森林の特徴を明らかにしました。

首都圏周辺の森林では、窒素化合物が多量に流入し、植物が吸収しきれずに渓流に流出してしまうことがあります。

地下水が流れるときに発生する「音」の強弱から、山崩れの原因となる地下水の集中する場所を特定する方法を開発しました。

地中に張りめぐらされた樹木の根がどの程度土砂崩れを防止する力があるのか、定量的に評価を行いました。

地震による強い揺れを受けた地すべりがどのような変動を生じるのかについて、長期自動観測によって明らかにしました。

山地の斜面崩壊の原因となる地震の揺れ方の特徴について明らかにしました。

航空機レーザー測量や年代別の空中写真・衛星画像を用いて、深層崩壊の危険性が高い斜面を抽出する方法を明らかにしました。

2008年岩手宮城内陸地震で発生した土砂災害について、地質・地形・土質的な特徴を明らかにしました。