研究紹介 > 刊行物 > 研究成果選集 > 第2期 中期計画成果集 > 重点課題イアa 森林生物の生命現象の解明
更新日:2011年6月10日
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はじめに
ポプラから19,841種類の遺伝子(完全長cDNA)を単離し、それらの塩基配列を解読しました。
DNAマイクロアレイを用いて、ポプラの環境ストレス応答性遺伝子を2,214種類同定しました。
スギの花粉や雄花でどうのような遺伝子が働いているかを解析し、アレルゲン候補遺伝子を発見しました。
心材成分の生成に関連する遺伝子を調べるため、スギの辺材で発現している遺伝子を初めて大量に収集しました。
次世代シーケンサーとスーパーコンピューターにより、シイタケのゲノムDNA解読を行いました。
放射線によって引き起こされたポプラの異常を調べ、放射線障害の防御にかかわる遺伝子を明らかにしました。
オゾン耐性遺伝子組換えポプラの作出に成功し、耐乾燥性や耐塩性も保持することを明らかにしました。
遺伝子組換え技術を用いて、植物ホルモンを代謝する酵素遺伝子の発現を制御することで、ポプラの成長を制御することに成功しました。
遺伝子組換え技術を用いて、花成誘導遺伝子や花成抑制遺伝子の発現を制御することで、ポプラの開花を自在に制御しました。
スギの花成制御遺伝子を単離し、それらの遺伝子の機能について解析しました。
きのこの子実体形成には、光や重力などの環境刺激が重要であることが分かってきました。
白色腐朽菌は過酸化水素を菌糸先端部で生産し、リグニン分解酵素を働かせることを明らかにしました。
スギの多数の遺伝子を用いて、オモテスギとウラスギの地域分化に関連している遺伝子を見いだしました。
ヒノキ天然林の地理的分化の解明や適応的遺伝子候補の検出を行い、保全や活用に必要な情報を得ました。
日本海周辺地域のエゾマツ変種群や本州中部のヤツガタケトウヒなど、トウヒ属数種の地理的遺伝構造を解明しました。
渓畔林の希少樹種ユビソヤナギで、河川開発による遺伝構造の変化と多様性の衰退を明らかにしました。
虫媒の希少樹種クロビイタヤで、断片林分の間の自然環境が遺伝子流動に重要であることを示しました。
バイリングがエリンギと同種であることを明らかにし、種苗登録で想定される所属種の問題を解決しました。
レトロトランスポゾンのDNA配列を指標にして、アジア産マツタケの原産国を判別する方法を開発しました。
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