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どれだけ写せばケモノの多様性が分かるのか?

2004年5月27日掲載

論文名 Monitoring diversity and abundance of mammals with camera traps: a case study on Mount Tsukuba, central Japan. (自動撮影カメラをもちいた哺乳類の多様性と個体数のモニタリング:筑波山における事例)
著者(所属) 安田 雅俊(野生動物研究領域)
掲載誌 Mammal Study (哺乳類研究)、29巻1号、2004年6月
内容紹介

 赤外線センサーを利用した自動撮影カメラは、ある地域の哺乳類の多様性を調べる際の有用な調査手法であるが、その標準手法は確立していなかった。本研究では“最小調査努力量”という概念を提唱し、何台のカメラをどのくらいの期間仕掛ければ、対象地域の哺乳類の多様性を調べ上げることができるかを検討した。それにより落葉広葉樹林の最小調査努力量として40カメラ日の結果が得られた。中大型哺乳類の多様性調査の指針として、1地点あたり5台のカメラによる4日間の調査を春夏の期間に2回くり返せばよいと考えられた。

 

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