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2004年8月5日掲載
論文名 | Identification of elongating β-1,4-galactosyltransferase activity in mung bean (Vigna radiata) hypocotyls using 2-aminobenzaminated 1,4-linked β-D-galactooligosaccharides as acceptor substrates(2-アミノベンズアミド標識した1,4-結合したβ-D-ガラクトオリゴ糖を受容体に用いたマングビーン中のβ-1,4-ガラクタン伸長酵素活性の解析) |
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著者(所属) | 石井 忠(樹木化学領域)、亀山 眞由美(食総研)、小野 裕嗣(食総研) |
掲載誌 | Planta(植物雑誌、ドイツ)、219巻2号、2004年6月 |
内容紹介 |
ペクチンは植物細胞壁の主要な構成成分であり、細胞接着、さらに植物の形態形成に深く関わっている。そのため、その合成過程の解明は世界的な命題である。このペクチンを構成する多糖類であるガラクタンの生合成過程の研究にはこれまで、特別な施設が必要な放射性化合物を用いる方法が行われてきた。本研究ではそれを蛍光標識化合物に代替した。これにより、一般施設にある蛍光測定装置での情報を得たばかりでなく、副次的にはNMR等分析機器に対する感度が著しく向上する等の利点が得られた。このため、細胞壁合成機構の解明、さらには植物の成長機構全般の解明に寄与できる。 |
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