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森にCO2を運ぶ大気乱流の姿

2004年8月5日掲載

論文名 Large-eddy simulation of coherent turbulence structures associated with scalar ramps over plant canopies(植物群落上のスカラーランプをもたらす大規模乱流構造に関するラージエディシミュレーション)
著者(所属) 渡辺 力(気象環境研究領域)
掲載誌 Boundary-Layer Meteorology(境界層気象学、オランダ)、112巻2号、2004年8月
内容紹介

 森林には大気中のCO2を固定する働きがある。しかし、森林がそのような働きを発揮するためには、群落外の空気に含まれるCO2が常に群落内へ供給され続けることが必要である。実は、群落付近の乱流がその役割を担っているのだが、本研究では流体力学的シミュレーションを用い、そのような群落乱流の3次元構造や形成メカニズムを明らかにした。これにより、森林によるCO2固定や気候緩和に関わる最も根本的な過程の1つが解明されたことになる。

 

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