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ヒノキ林の間伐は表層土壌の水分量を高める

2004年11月2日掲載

論文名 間伐がヒノキ林の表層土壌水分に及ぼす影響
著者(所属) 篠宮 佳樹、稲垣 善之(四国支所)、深田 英久(高知県森林技術センター)
掲載誌 森林応用研究、13巻2号、2004年10月
内容紹介  間伐遅れのヒノキ林では、表土流亡の他に、水保全機能の低下などが懸念されている。そこで、ヒノキ林を対象に、間伐が表層土壌水分に及ぼす影響を調べた。隣り合わせて設置した間伐区と対照区とで、間伐翌年の2002年8月から翌年12月まで表層土壌水分(深さ5cm)含量を毎月測定した。すると、土壌含水率は間伐区のほうが平均して約10%高かった。これは間伐しなかったヒノキ林に比べ、間伐したヒノキ林の方が全体の蒸発散量が減少し、土壌水分含量が保たれたことなどのためと考えられた。

 

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