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タラノキの種子はメジロに食べられ、運ばれる

2004年11月2日掲載

論文名 鳥類によるタラノキ果実の被食と種子散布
著者(所属) 佐藤 重穂、酒井 敦(四国支所)
掲載誌 森林応用研究、13巻2号、2004年10月
内容紹介  タラノキは陽樹で成木は、明るい林縁にのみ分布している。しかし、開けた場所であれば林内でも分布する。これは暗い林内で土中に潜在していた種子が、明るい環境になって芽をだし、成長するためである。そこで、タラノキの種子がどのように林内にまき散らされるかを調べた。すると、果実は、メジロ、キジバト、コガラの3種類の鳥によってすべて(そのうち91%はメジロ)たべられていた。これらの鳥は種子を吐き出さず、森林内を動き回るうちに、糞を排泄することで、広く林内に種子をまき散らすものと推定された。

 

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