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木材の化学構造の変化を知る -機能性木材の開発に新ツール!

2005年5月16日掲載

論文名 Dielectric Relaxation Spectra of Chemically Treated Woods (化学処理木材の誘電緩和スペクトル)
著者(所属) 杉山 真樹(木材改質研究領域)、則元 京(同志社大学工学部)
掲載誌 Journal of Applied Polymer Science (応用高分子科学誌、米)、96巻1号、2005年4月
内容紹介  物質の電気的性質の一種である誘電緩和現象を用いれば、非破壊で材料の構造と物性の関係を知ることができる。本研究では、実用使用されている8種類の代表的な化学処理木材の誘電緩和現象を解析した。すると、ホルマール化やアセチル化により、吸湿に寄与する吸着サイトの減少度合いが変化したり、アセチル化で重量増加率が20%を越すと、それを境に分子運動のしやすさが大きく異なったりすることなどが明らかになった。これらの知見を元に、吸湿性や軟化性能をコントロールすれば、求める性能を持つ材料を得ることが可能と考えられる。

 

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