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高CO2環境下におけるシラカンバの複合環境ストレスを解明

2005年9月14日掲載

論文名 Elevated CO2 and limited nitrogen nutrition can restrict excitation energy dissipation in photosystem II of Japanese white birch (Betula platyphylla var. japonica) leaves(高CO2環境下での窒素欠乏によってシラカンバ葉でのエネルギー放散は抑制される)
著者(所属) 北尾 光俊(北海道支所)、小池 孝良(北大)、飛田 博順、丸山 温(北海道支所)
掲載誌 Physiologia Plantarum(植物生理、デンマーク)、125巻1号、2005年9月
内容紹介  将来的な高CO2環境下における樹木への複合的な環境ストレスの影響を予測するため、シラカンバをCO2濃度と窒素養分を変えて育成し、光合成特性を調べた。一般に窒素養分が不足すると植物は光阻害(葉が吸収した光エネルギーを使い切れず光合成阻害を起こす)を受け易くなる。本研究ではシラカンバは高CO2下において窒素養分が不足した場合でも過剰エネルギーを熱として放出することで光阻害をある程度回避できる一方、乾燥等の他のストレスが加わればその限りではなくなることを見出した。

 

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