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2005年12月20日掲載
論文名 | ポーラスプレート・テンションライシメータ法による土壌水の年移動量の測定 |
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著者(所属) | 釣田 竜也、吉永 秀一郎(立地環境研究領域)、阿部 俊夫(水土保全研究領域) |
掲載誌 | 土壌の物理性、101号、2005年11月 |
内容紹介 | 森林土壌中の水移動は河川の流出特性に関わる重要な要素であり、正確な測定技術の開発が望まれている。従来の測定法は電源のない林地では使えないことから、電源が不要なポーラスプレート・テンションライシメータ法(以下、PPTL法と呼ぶ)を開発した。PPTL法では土壌水の採水吸引圧を週一回手動で調整することで、その間の土壌水移動量を簡便に測定できる。このPPTL法を用いて林地斜面の上部、中部、下部において深さ90cmでの水移動量を1年間測定したところ、それぞれ275、608、601 mmであった。斜面中部と下部の値は調査地の年間の河川流出量(625mm)とほぼ等しく、PPTL法による土壌水の下方移動量の測定の正確さが検証された。 |
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