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ビャクシンの花粉アレルゲンはスギにも存在する

2006年2月3日掲載

論文名 Characterization of genes for novel thaumatin-like proteins in Cryptomeria japonica (スギのソーマチン様タンパク質遺伝子の単離と発現特性の解明)
著者(所属) 二村 典宏(生物工学研究領域)、谷 尚樹、津村 義彦(森林遺伝研究領域)、中嶋 信美(環境研究所)、阪口 雅弘(理化学研究所)、篠原 健司(生物工学研究領域)
掲載誌 Tree Physiology (樹木生理学、カナダ)、26巻1号、2006年1月
内容紹介  最近、ビャクシンの新規花粉アレルゲンとして、ソーマチン様タンパク質が同定されている。これまで、スギでは2種類の主要アレルゲンが同定されているが、第3のアレルゲンとしてこのソーマチン様タンパク質を作る遺伝子を探索した。その結果、6種類の遺伝子を単離し、それらのゲノム内の配置特性や発現特性を調べた。このうち、1種類の遺伝子はスギの花粉で活発に働き、他の遺伝子と異なった染色体上に存在した。この遺伝子が作り出すタンパク質の配列は、他の5種類のものと類似性が低かった。このタンパク質は、スギの花粉アレルゲンとして働く可能性が高い。

 

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