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2006年2月15日掲載
論文名 | Effects of soil moisture and nitrogen on growth responses of Cryptomeria japonica and Chamaecyparis obtusa seedlings (スギとヒノキの成長反応に及ぼす土壌水分と土壌窒素の影響) |
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著者(所属) | 長倉 淳子、重永 英年(立地環境研究領域)、赤間 亮夫(林野庁)、高橋 正通(立地環境研究領域) |
掲載誌 | Phyton(ファイトン、オーストリア)、45巻4号、2006年1月 |
内容紹介 | 降水量の変化や、窒素汚染(富栄養化)が森林に与える影響が危惧される。そのような環境変動が造林木へ与える影響を明らかにするため、土壌の窒素濃度と水分状態に対するスギとヒノキの苗木について生育応答を対比した。その結果、土壌の窒素が多いとスギの成長は増加したが、ヒノキの成長は低下した。土壌が強く乾燥するとスギの伸長は低下したが、ヒノキは影響をうけなかった。これらのことから、スギは窒素汚染が進んでも影響はうけにくいが、乾燥の影響はうけやすい。一方、ヒノキは乾燥の影響はうけにくいが、窒素汚染の影響はうけやすいことがわかった。 |
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