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2006年10月4日掲載
論文名 | Seasonal course of translocation, storage and remobilization of 13C pulse-labeled photoassimilate in naturally growing Larix gmelinii saplings.(自然条件で生育したダフリアカラマツ稚樹の13C標識光合成産物の転流・貯蔵・再流動の季節動態) |
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著者(所属) | 香川 聡(木材特性領域)、杉本 敦子(北海道大学地球環境科学)、T.C.Maximov(ヤクーツク生物研) |
掲載誌 | New Phytologist (新しい植物学者、イギリス)、171巻4号、2006年9月 |
内容紹介 | 木は消費されずに残った光合成産物をデンプンに代表される貯蔵物質として蓄えるが、貯蔵物質であるデンプンはどのくらい翌年に繰り越されるのだろうか?シベリアの連続永久凍土地帯という厳しい環境に生育する落葉樹であるダフリアカラマツはその生存のために貯蔵物質を蓄えていることが予想される。光合成により13CO2トレーサーを取り込ませ、樹体内に存在するデンプンの13C濃度を測定したところ、13C標識されたデンプンの6割が年内に消費され、残りの4割は翌年のために貯金していることがわかった。 |
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