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2006年10月18日掲載
論文名 | 四万十川森林計画区における森林依存性の哺乳類・鳥類の種数と希少な種の状態 |
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著者(所属) | 佐藤 重穂(四国支所)、谷地森 秀二・金城 芳典(特定非営利活動法人四国自然史科学研究センター) |
掲載誌 | 森林応用研究、15巻2号、2006年10月 |
内容紹介 | 持続可能な森林経営のためのモニタリングが実査されてきた高知県の四万十川森林計画区において、哺乳類と鳥類の市町村別の分布、森林依存性、希少性に関する情報をとりまとめ、森林のタイプ別面積との関係を解析した。森林に依存する希少な種として、哺乳類では環境省のレッドデータブックで絶滅危惧II類とされているテングコウモリなど6種、鳥類では絶滅危惧IB類とされているクマタカやヤイロチョウなど48種が計画区内に生息しており、これらの市町村別の分布が明らかになった。森林依存の希少な種は哺乳類、鳥類とも、高齢な天然林の多い地域ほど多く生息する傾向が認められた。 注)高齢な天然林:2000年林業統計センサスにおける61年生以上の天然林 |
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