研究紹介 > 研究成果 > 研究最前線 2011年紹介分 > 少量の高温高圧水で木粉を高速糖化する技術を開発
ここから本文です。
2011年7月14日掲載
発明の名称 | バイオマスを原料とする糖類および固形燃料の製造方法 |
---|---|
発明者及び所属 |
森林総合研究所木材改質研究領域 松永 正弘 |
特許番号 | 特許第4726035号 |
特許年月日 | 平成23年4月22日 |
特許概要 | 木材からバイオエタノールを製造するには、木材のセルロースやヘミセルロースという成分(繊維)を分解して、アルコール発酵できる糖分に変換することが必要です。私たちの研究室では、高温高圧にした水の中に木粉(細かい粉にした木材)を混ぜ合わせて糖分に変換する方法を研究してきました。この方法は水と熱しか使わないので環境に優しいのですが、水をたくさん使うと、水を加熱するためのエネルギーも多量に必要なので、使う水の量を減らすことが大きな課題でした。そこで、この問題を解決するため、より多くの木粉を水の中に混ぜ合わすことができる方法を開発しました。この方法を用いると、今までの2倍以上の木粉を水に混ぜても、泥のように固まらないことに成功しました。これによって、使う水の量が従来から半減され、水の加熱に必要なエネルギーやコストを40%近くまで削減できるものと思われます。 |
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.